HPは、様々なフォームファクターに変形可能で、多用途のユーザーエクスペリエンスを提供する「Spectre Foldable PC」と言うユニークな折りたたみPCを発表しました。この革新的なデバイスは、安定性を高めるキックスタンドを内蔵した17インチのOLEDタッチスクリーンディスプレイ(1920×2560)を備えています。
大きな特徴の1つは、画面を半分に折りたたむことが可能で、Bluetoothキーボードを接続することでコンパクトな12.3インチのラップトップとして使用出来ることです。キーボードにはヒンジがあり、部分的に下に傾けることが出来るため、画面を拡張したラップトップにも変形し、様々な使用シーンに対応可能となります。さらに、ディスプレイ部分は、17インチタブレットとして単独で使用することも出来ます。
Spectre Foldable PCの内部には、Alder Lakeファミリーの1つである「Intel Core i7-1250U」プロセッサが搭載されており、2つの高性能コアと8つの高効率コアで構成される10個のコアが搭載されています。16GB RAM(LPDDR5-5200MHz)、1TB NVMe SSD、Intel Iris XEグラフィックス、Wi-Fi 6E、及びBluetooth 5.3が搭載されています。接続オプションには、DisplayPort機能を含んだUSB Type-C/Thunderbolt 4のポートが2つ搭載されています。
携帯性について言うと、折りたたんだ時のデバイスのサイズは277.05 x 191.31 x 21.4mm、重量はキーボードなしで1.354kg、キーボードありで1.624kg となります。
価格と販売状況
Spectre Foldの販売価格は4,999ドルとなっており、これらの最先端の機能を利用するためにはそれなりの出費が伴います。現時点では、このデバイスは米国のHPのウェブサイトで予約注文が可能で、数量限定で10月に出荷される予定です。また、海外での販売は秋後半に開始される予定です。
この価格は、PC、特に前世代のIntel CPUを搭載したPCとしては高額に思えるかもしれません。ただし、このような折りたたみ式デバイスは、特にスマートフォン市場では高額な価格で取引されることが多いということは覚えておいて下さい。汎用性とスタイルを独自に融合させたHPのアプローチは、従来のPCとは一線を画すものになる可能性があります。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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