Qualcommは、Mercedes-Benzとの協力関係を拡大し、「Snapdragon Digital Chassis ソリューション」を2024年モデルのMercedes-Benz E-Classセダンに組み込むことを決定しました。このパートナーシップは、より没入型でインタラクティブな運転体験を実現するための5G接続やクラウドベースのデジタルサービスを含むテクノロジーと機能を統合し、最先端のデジタルラグジュアリー体験をドライバーや乗員に提供することを目的としています。

システムインテグレーター及びティアワンサプライヤーとしてBoschと協力し、Qualcommの最新プラットフォーム「Snapdragon Cockpit」が、マルチメディアシステム「Mercedes-Benz E-Class User Experience(MBUX)」を強化する上で重要な役割を果たしています。このシステムは、MBUXスーパースクリーン上で実行され、改善されたグラフィックスとマルチメディアサポートを提供します。

Snapdragon Cockpitプラットフォームは、タッチスクリーン機能、ナビゲーションディスプレイ、拡張現実技術を備えたMBUXの高解像度ワイドスクリーンユニットも駆動し、乗員の利便性と楽しみを高めてくれます。さらに、無線接続や高速通信でのゲーム用にWi-Fi 6とBluetooth 5.2が組み込まれています。

Snapdragon Digital Chassisソリューションを備えたMercedes-Benz E-Classは2024年初めに米国で提供開始予定

常時ネット接続の車内体験


Qualcommのプラットフォーム「Snapdragon Automotive Connectivity」により、Mercedes-Benz E-Class セダンはインターネットに常時接続された車内体験を提供出来るようになります。これらのプラットフォームは、マルチメディアストリーミング、無線(OTA)アップデート、マルチギガビットのアップロード及びダウンロード機能に必要な高帯域幅を提供します。

Mercedes-BenzのCSO(最高ソフトウェア責任者)であるMagnus Östberg氏は、オペレーティングシステム「MB.OS」の中核原則としてイノベーションの提供スピードを挙げており、この目標を達成する上でのパートナーシップの役割を強調しました。

Qualcommの上級副社長兼自動車およびクラウド・コンピューティング部門ゼネラルマネージャーのNakul Duggal氏は、QualcommとMercedes-Benzの永続的な協力関係を称賛し、高度な機能で運転体験に革命を起こすという両社が共有する野心を強調し、その重要性を説明しました。Mercedes-Benz E-Class セダンに組み込まれるSnapdragon Digital Chassisは、この共通の野心を示すものとなっています。

Snapdragon Digital Chassisソリューションを搭載した車両は、2024年初めに米国で発売される予定です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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