多くのスマートフォンメーカーがデバイスに充電器を同梱しなくなったことで、小型で高速な信頼性の高い優れたチャージャーを見つけることが、より多くのユーザーにとって必要になっています。市場には多くの選択肢がありますが、今回は「EZQuest UltimatePower Mini」を2種類試してみました。

EZQuestは、大手ブランドのAndroidスマートフォンやiPhoneを含む幅広いデバイス向けに設計されたGaN充電器を販売する、数多くあるメーカーの内の1つです。このような充電器は通常、非GaN充電器よりも小型でピーク出力が高いため、サイズ(総体積)と充電速度の面で大きな技術的利点を持っています。

これらの充電器は、スマートフォンメーカーが広くサポートしているUSB-PD(Power Delivery)規格に準拠しています。ピーク電力は、スマートフォンの入力と充電器の出力が一致する場合にのみ出力されます。USB-PDは、デバイスと充電器が安全な最大充電速度を見つけるために通信出来るメカニズムの1つです。

一部のスマートフォンメーカーは、USB-PDと一緒にプロトコルを実行しています。AppleとSamsungには独自のプロトコルがあり、USB-PDを超える高速充電機能を備えたほとんどのOEMは、USB-PDに加えて独自のソリューションを導入しており、その中でもOnePlusは頭一つ抜けています。

ご使用のスマートフォンがUSB-PDと互換性があるかどうか、そして最大電力を確認することをお勧めします。ただし、EZQuest UltimatePower Mini Chargerは、その出力をそれぞれの最大出力(20W及び30W)に一致させるように設計されています。

実測データを確認するため、一般的なスマートフォンをいくつか接続して、EZquest UltimatePower Miniを使用した際の充電速度を計測してみました。結果は以下のとおりです。この表は、TOPGREENER Smart Mini Wi-Fi Plug with Energy Monitoringによって測定された、同充電器の電力出力を示しています。

UltimatePower Mini 20W UltimatePower Mini 30W
Galaxy S22 Ultra 17W 30.8W
Galaxy S23 Ultra 17W 36.4W
OnePlus 11 5G 19.6W 19.3W
Pixel 7 Pro 18W 25.8W
iPhone 14 Pro Max 22.4W 29.9W

認定された充電器メーカーは通常、デバイスの互換性リストを提供します。ただし、ウェブサイトで見つけた基本仕様に基づいて、特定のデバイスが最大充電速度に達するかどうかを確認することはほとんど不可能です。

これは、変更される可能性のあるソフトウェアアルゴリズムに基づいて、スマートフォンメーカーは使用される最大電力を決定出来るからです。USB-PDのような標準規格を選択すると、最高の互換性を確保出来る可能性が高くなります(ただし、100%保証されるわけではありません)。USBコンソーシアムには、充電器とスマートフォンメーカーの両方に対する一連のテストがあります。

当然のことながら、これは製品の仕様から期待されるものと一致しており、これらの充電器は正常に機能します。競合他社と比較して、サイズ/電力の比率が小さいことは、頻繁に旅行する人や充電器を常に持ち歩く人等、荷物を小さくする必要がある人にとって大きな利点です。

9.99ドルのUltimatePower Mini 20Wと19.99ドルのUltimatePower Mini 30Wは、特に大手スマートフォンメーカーが提供する純正品と比較すると、競争力のある価格に設定されています。ほとんどの人にとって、20Wモデルは価格に対して優れた価値を提供するでしょうが、スマートフォンをすぐに充電する必要があるという場合には、10ドルを追加して30Wモデルにアップグレードする価値があります。

EZQuestには、ラップトップ等のさらに出力の高いデバイスに対応する製品があり、その1つに「​​EZQuest UltimatePower 90W GaN Wall Charger」が挙げられます。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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