イタリアの自動車メーカー Lanciaは、Milan Design Week 2023にて同社初の100%電気自動車「Pu+Ra HPE」を発表しました。この自動車の名称は、電気駆動の乗物に対する同社の10年間のビジョンを象徴しており、「Pu+Ra」はブランドの新しいデザイン言語、「HPE」はHigh-Performance Electricの略となっています。同社によれば、Pu+Ra HPEの航続距離は700kmを超え、フル充電には10分強かかり、消費電力は100kmあたり10kWh未満です。この車には、パノラマの景色を楽しめる円形の屋根があり、オーディオ、環境制御、及び照明機能を統合するスマート仮想インターフェース(S.A.L.A.)が搭載されています。車両は音声コマンドへの反応も良好で、ドライバー(及び乗客)の気分に適応する3つのモードを備えています。

Lancia Pu+Ra HPEは、イタリア家具のデザインにインスパイアされた最初の自動車で、家具会社 Cassinaが車内インテリアに協力しています。電気自動車内に家のような雰囲気を生み出すことを目指したデザインで、フロントシートのラウンドカーペット、すっきりとしたカットのテーブル、大きな窓が特徴となっています。自動車の緑色の色合いは「プログレッシブグリーン」と名付けられ、Lanciaの再生可能エネルギーへの取り組みを表しています。

LanciaのCEOを務めるLuca Napolitano氏は、この新モデルは同社の電気自動車参入の入口を示すものであり、将来のLancia製自動車はそのデザインに大きな影響を受けるだろう、と語っています。Lanciaは、ブランド復活の柱の1つとしてデザインに力を入れており、ブランド刷新の取り組み”Lancia Renaissance”の一環としてMilan Design Week 2023に参加しました。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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