何十年にもわたって都市伝説業界を騒がせてきた「ビッグフット」の映像が、人工知能(AI)によって分析され、かつてないほど鮮明な画像が提供されました。1967年に撮影されたパターソン・ギムリンの映画は、カリフォルニア州のシックスリバーズ国有林を人目を避けるように歩く「ビッグフット」または「サスカッチ」を映していると主張しました。しかし、それは科学界によって却下され、ほとんどの人はそれをデマと見なしました。それにも関わらず、その映像は、謎に対する新たな洞察を得ようとするマニアによって度々分析されてきました。
最近では、AIを使用して映像の安定化とノイズの除去を行い、これまで以上に鮮明な結果を生み出しています。ソーシャルメディアユーザーのRowan Cheung氏はこの映像を共有し、最初からゴリラの着ぐるみを着ていたに過ぎないことを明らかにしました。この映像はSNSで物議を醸し、多くのユーザーが新しい発見に反応しましたが、映像がデマであることに失望した人もいれば、画像を調整するAIの能力に感銘を受けた人もいました。
Experts used AI and computer vision to stabilize viral footage of the Patterson-Gimlin Bigfoot Film from 1967. pic.twitter.com/5b8NYpBQ31
— Rowan Cheung (@rowancheung) March 30, 2023
今年の初め、Googleマップを使用して目撃情報を発見したと話題になった時、この有名な生き物は見出しを飾りました。とらえどころのない存在の捜索が続く中、AIは歴史上最も有名なビッグフットの目撃疑惑の1つに新たな光を当てることになったようです。
AIの可能性に、私達が興奮していることは間違いありません。その機能が、例えばUFOの目撃映像といったより興味深いものを見つけ出すことが出来るかどうか、楽しみです。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文はこちら