HPは先週、Amplify Partner Conferenceで、次なるハイブリッドワークの時代をリードすることを目的とした新製品とソリューションを発表しました。調査によると、ハイブリッドワークで”成功している”と述べている従業員はわずか22%に留まり、HPはハイブリッドワークの柔軟性を全ての人々が利用出来るようにすることを目指しています。
HPの”Future of Work”調査では、従業員の80%が時々はオフィスに出勤することを望んでいることがわかりました。この調査によると、従業員の89%が、オフィスへの復帰を決定する最も重要な要因として「テクノロジー」を挙げています。HPのPersonal Systems担当社長であるAlex Cho氏は、次のように述べています。「未来の鍵を握るのは、自宅とオフィスの最高の機能をあらゆる場所の従業員に提供する、ハイブリッドな柔軟性であると我々は信じています。」
ビデオ会議のエクスペリエンス向上
同社がローンチしたHP Presenceは、マルチカメラエクスペリエンス、ホワイトボード機能、顔追跡用の自動カメラ選択等の直感的なコラボレーション機能により、PCにおけるビデオ会議体験を強化します。HP Presenceは、ProBook及びDragonflyシリーズからZ by HPモバイルワークステーションまで、商用の全てのHPノートブックで利用可能で、コラボレーション、文化、革新、及び生産性を活性化して、オフィスの内外でシームレスな作業体験を実現するための重要なソリューションを提供します。
様々な作業環境でのシームレスな生産性とコラボレーション
最新世代のHP EliteBook及びProBookシリーズのデバイスは、Intelの第13世代Coreまたは次世代のAMD Ryzenプロセッサのいずれかを搭載し、ハイブリッドの柔軟性とエンタープライズ対応のセキュリティ及び管理機能を提供することを目指しています。
HP EliteBook 800及び805 G10シリーズは、本格的でインタラクティブな仮想会議用として世界で最も先進的なビジネス向けコンバーチブルPCとなっており、HP EliteBook 600及び605 G10シリーズは、費用対効果の高い優れた設計、コラボレーション体験、管理性、及びセキュリティを提供するPCとなっています。
一方、HP ProBook 400及び405 G10シリーズは、生産性向上のために組み込まれた共同作業用ツール、多層セキュリティ、及び耐久性と保守性に優れた筐体を提供するため、SMBのリーダーや従業員が、ハイブリッドワーク環境でビジネスで成功を収めるのに最適な選択肢となっています。
- The HP Elite x360 830 G10: 1,639ドル
- The HP EliteBook 830 G10/ HP EliteBook 840 G10/ HP EliteBook 860 G10: 1,569ドル
- The HP EliteBook 835 G10/ HP EliteBook 845 G10/ HP EliteBook 865 G10: 5月に発売予定、価格未発表
- The HP EliteBook 630 G10/ HP EliteBook 640 G10/ HP EliteBook 650 G10: 999ドル
- The HP Pro x360 435 G10: 879ドル
- The HP ProBook 440 G10/ HP ProBook 450 G10: 929ドル
- The HP ProBook 445 G10/ HP ProBook 455 G10: 799ドル
ハイブリッドな柔軟性と高性能な処理能力
HPは、高い性能を提供するだけでなく、ハイブリッドワークに伴う課題(特に複雑なワークフローを伴う大規模なプロジェクトを共同作業で進める場合)を対処する技術とソリューションの革新に取り組んでいる、と述べています。
2019年以降、71%の企業が、信頼性や拡張性、リモートアクセスを従業員に確保するためにワークステーションの導入を増やしています。「Z by HP with HP Presence」は、今のワークフローを強化するために必要なコラボレーションツールと高性能コンピューティングソリューションを提供します。
- ZBook Firefly、ZBook Power、ZBook Studio、ZBook Furyを含む最新のZBook G10モバイルワークステーションは、どんな場所でも電力、パフォーマンス、バッテリー寿命を発揮します。
- ZBook Firefly G10(1,769ドル〜)及びZBook Power G10ワークステーションは、プロレベルのパフォーマンスとモバイル性を兼ね備えており、プログレードのパーツ、強化されたコラボレーション機能、色精度の高いディスプレイによって、ユーザーは高い生産性を維持することが出来ます。Intelの第13世代CoreプロセッサとNVIDIA RTX Ada Generation GPU、またはAMDのモバイル向け次世代Ryzen PROプロセッサとAMD Radeon 統合グラフィックスで構成された新しいIntel vProプラットフォームのおかげで、生産性を向上させつつワークフローのパフォーマンスも向上させ、これらのワークステーションが高負荷時の速度低下を解消するのに役立ちます。ZBook FireflyとZBook Powerは、ZBookシリーズで初めてモバイル向けAMD Ryzen及びRyzen PROプロセッサを提供する製品となります。
- ZBook Studio G10は、最上位オプションでCPUにIntel Core i9、GPUにNVIDIA RTX Ada GenerationまたはGeForce RTX、64GBのRAMを選択可能で、ワークフローをさらに押し上げるよう設計されています。このPCは、鞄に収まる洗練されたデザインでプロレベルの性能を提供し、複雑なモデルの構築、リアルタイムでのレンダリング、外出先でのデータの視覚化等に最適です。
- ZBook Fury G10は、プロのパフォーマンスを実現するデスクトップクラスのIntel Core HXプロセッサを搭載することで、どんな場所からでも激しいワークフローを処理することが可能です。また、ユーザーがどこからでも3Dモデルのレンダリング、シミュレーションの実行、大規模なデータセットの分析、または機械学習モデルのトレーニングを行えるように、最上位オプションでNVIDIA RTX 5000 Ada Generation Laptop GPUを選択出来るようになっています。
- ZBook Firefly G10 A、ZBook Power G10/G10 A、ZBook Studio G10、ZBook Fury G10は今春に発売される予定で、価格は製品の発売が近付いたら明らかになるでしょう。
強力なデスクトップ
HPは最近、ハイブリッドワークプレースでの複雑なワークフローに強力なソリューションを提供する「Z by HP Performance」デスクトップシリーズを発表しました。これらのデスクトップワークステーションには、最新のNVIDIA RTX プロフェッショナル向けGPUや次世代Intel Coreプロセッサ等のアップグレードが含まれています。Z2 Mini G9、Z2 SFF G9、Z2 Tower G9、及びZ1 Tower G9は、リモートアクセスでハイエンドワークフローを処理する俊敏性を維持しながらパワーとパフォーマンスを提供する、エントリーレベルのワークステーションです。
複数のアプリケーションを同時に扱うデザイナー、エンジニア、学生向けに設計されたこれらの専用ワークステーションは、新しい「HP Anyware Remote System Controller」にも対応しています。この高度なリモート管理アクセサリにより、IT部門はワークステーション群をどこからでも管理出来るようになり、帯域外管理が可能になります。パフォーマンスと幅広い拡張性を備えたZ by HPテスクトップワークステーションのエントリーモデルは、ユーザーがクリエイティブな領域で作業が出来るよう設計されています。中でも、Z by HP Performanceデスクトップは、4つのGPUを備えた世界で最も強力なシングルソケットワークステーションとなっています。
- 次世代Intelプロセッサを搭載したHP Z2 Mini、HP Z2 SFF G9、及びHP Z2 Towerは今春に発売される予定です。価格は、発売日が近付いた頃に明らかになります。
HPとPolyによって強化されたハイブリッドワーク体験
ハイブリッドワークでは、対面のチームメンバーとリモートのチームメンバーとの間のシームレスな共同作業が必要となります。このニーズを満たすために、HPとPolyはビデオ会議向けデバイスの最も包括的なコレクションを提供します。Poly Studio Xシリーズのビデオバー、Poly G7500モジュラービデオ会議システムで利用可能な「Poly Video OS 4.0」のアップデートは、マルチカメラモード等のAIを活用した機能を提供し、魅力的なリモートでの共同作業体験を保証します。Poly Studio X70は、大会議室でのMicrosoft Teams向けに認定された最初で唯一のビデオバーであり、一方でPoly Studio XバーのAndroidベースの他のモデルはGoogle Meet向けに認定を受けています。
HPは現在、エントリーモデルである「Poly Voyager Free 60」と標準の充電ケース、及びMicrosoft Teams及びZoom用の2つのUC認定モデルも提供しています。全てのモデルは、主要な音声及びビデオ会議アプリで動作します。Poly Voyager Free 60シリーズは、ウェブサイトで予約注文が可能で、4月に出荷される予定となっています。Voyager Free 60は229.95ドル、Voyager Free 60 UCは279.95ドル、Poly Voyager Free 60+ UCは329.95ドルで販売されます。
このマウスは4月に109.99ドルで発売される予定で、取外し可能なリストレストが付属しており、リサイクル素材を使用した、プラスチックを含まないパッケージとなっています。
HP 4K USB-C Multiport Hubは、ラップトップ用の65W電源ポート、アクセサリ用の2つのポート、充電または4Kディスプレイ接続用ポートを含む、4つの汎用USB-CポートとマルチOSサポートを備えたこのハブは、コンパクトで使いやすい製品となっています。5月に79.99ドルで発売されます。
ウェブサイトで4月に発売予定のエントリーレベルのシングルセルDECTハンドセット(139ドル)は、Poly B1ベースステーション(270ドル)と組み合わせて同時通話と拡張範囲を実現します。Rove 20は、全てのRove IP Phoneと互換性があり、最新のDECTワイヤレスセキュリティ基準により最大35時間のバッテリー寿命を実現します。
機能満載のリモートPC管理
ハイブリッドワークの台頭により、リモートPCの大規模な管理はより複雑に、そしてさらに不可欠なものになっています。この課題に対応するため、HPは「HP Wolf Connect」を導入しました。これは、リモートPCへの安全性と回復力に優れた接続を提供するIT管理接続ソリューションです。このソリューションにより、IT部門は、スマートフォンベースのネットワークを使用して、電源がオフまたはオフラインの場合でもデバイスを管理することが可能になります。HP Wolf Connectの堅牢な接続性により、ITチームは分散したハイブリッドな労働力をより効率的に管理出来るようになり、サポートチケットを解決して、データを紛失や盗難から保護するために必要な時間と労力を削減出来ます。
HP Wolf ConnectのProtect Trace機能により、PCの電源が切られていたり、インターネットに接続されていない場合でも、リモートでPCの位置検出やデータ消去、ロック等が可能になる世界初のソフトウェアサービスとなっています。この機能により、移動中の機密データを保護し、PCの修復や交換の必要性を最小限に抑えることでITコストを削減出来ます。
Home Deliveryソリューション
HP Logistics Servicesは、HPの商用PC、ディスプレイ、及び周辺機器を世界中の自宅の住所に直接安全に配送することで、ハイブリッドワーカーの作業環境構築を簡素化するHP Home Deliveryソリューションを提供します。従来は、従業員が自宅で働いているかオフィスで働いているかに関わらず、従業員に適切なデバイスを設定するプロセスは信頼性が低く、複雑で不便でした。しかし、HPからの最新のアップデートにより、宅配便でより効率的な注文と追跡、及び配達証明が可能になりました。
全ての新製品とサービスにより、HPが世界中の様々な労働者に高品質の職場(ハイブリッド、オフィスそしてリモート)を提供するよう努力していることは確かです。新しいデバイスの中で、お気に入りは見つかりましたか?
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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