2023年もCESが無事終了し、テックイベントとしては、ニューノーマルへのワクワクする一歩となりました。昨年のCESよりもはるかに多くのエネルギー、製品、及び来場者が集まったイベントは、とても刺激的でした。それでも、出来る限り多くの製品やテクノロジーを見るのは簡単ではなく、どれが1番気に入ったかを選ぶのはさらに困難でした。それでも選ばなければいけなかった、UbergizmoのBest of CESを順不同で紹介します。

 

ASKA: リチウム電池搭載の空飛ぶ車(記事はこちら)


ASKAは、自動車のように道路を(翼を格納した状態で)走行し、ヘリコプターのように垂直に離陸し、(有翼の)飛行機のような距離と効率性で飛行することが出来る車両「ASKA A5」を開発しました。

この”空飛ぶ車”は、カーボンファイバーや派手な金属合金等の高度な素材で作られています。そのため、「緊急対応用、軍事用、オンデマンドのライドシェアモビリティサービス」等の潜在的な用途に十分対応出来る軽量性と耐久性を備えている、と同社は述べています。

Samsung: Family Hub Plus搭載スマート冷蔵庫(記事はこちら)


何年もの間、Samsungは冷蔵庫を家族と繋がるデジタルハブとして使用するというアイデアを提案してきました。これは、タブレットが組み込まれたような冷蔵庫から始まりました。しかし、2023年に発表された「4-Door Flex Refrigerator with Family Hub Plus」には、従来のFamily Hubの何倍もの処理性能を備えた32インチのタッチディスプレイを搭載しています。

さらに、SamsungのFamily Hubのコンテンツとアプリのエコシステムは今では遥かに完成度が高く、コンセプトをより魅力的なものにしています。最後に、製品の表面仕上げがいかに美しいかは写真からは伝わりづらいので、機会があれば、店頭で商品を確認してみて下さい。

LG: Signature M3 Wireless TV(記事はこちら)


LGは大型TVのイノベーションに精通しており、巻き取り可能なテレビを含め、有機ELテレビ市場を何年もリードしてきました。今年発表された、新しい「LG Signature M3 Wireless TV」は、何よりもデザインを重視する顧客に向けて作られています。デザイナーが時々言うように、「少ないほうが豊かである」ということです。

LGのこのテレビは、壁ではなく、空間の真ん中で部屋を拡張することが出来ます。別の世界への窓を提供したり、芸術作品になったりする可能性があります。LG独自のワイヤレスプロトコルは、無線干渉を回避して、あたかも高速の有線接続があるかのように4K/120Hzの画像を表示するように最新の注意を払って設計されています。競合他社がこれをすぐにコピーすることで、似たような製品が出てくることにも期待出来そうです。

Lenovo: YogaBook 9i(記事はこちら)


小型、軽量、高速であることは、ラップトップの世界ではもはや特別なことではありません。もちろん、特殊なラップトップはこれら3つを自由に組み合わせて使用出来ますが、それによって生産性が向上するわけではありません。「Lenovo YogaBook 9i」は、本格的なデュアルディスプレイ構成を備えた初の商用ノートPCであり、あらゆる人の生産性を向上させます。

閉じた状態の重量とサイズは、他の13.3インチ ラップトップに匹敵します。ただし、このコンピューターを完成させるには、外付けワイヤレスキーボードと折りたたみ式スタンドも携帯する必要がありますが、仮想キーボードも使用出来るため、どちらのアクセサリーも使用する必要はありません。今後、Lenovoが15.6インチと18インチの大型モデルも開発することを期待しています。

Acer: ゲーミングラップトップ Predator Helios 18(記事はこちら)


Acerの新しいゲーミングラップトップ「Predator Helios 18」は、非常に大きなディスプレイを備えた強力なモバイルゲーミングデバイスです。その18インチディスプレイは、解像度2560×1600で、165〜250Hzのリフレッシュレートオプションが用意されています。また、16インチモデルもあります。

第13世代Intel Coreプロセッサオプション(最大32GBのRAM)と、NVIDIAが新しく発表したモバイル向けRTX 40シリーズを組み合わせることで、このような常識外れの速度に到達することが出来るかもしれません。Acerは、最大2TBのSSDストレージも提供し、最大の読み取り速度を実現するために、珍しいRAID0オプションも提供しています。

Alienware: X14 R2/ X16 ゲーミングラップトップ(記事はこちら)


Alienwareの親会社であるDellによると、Alienware x14 R2は”世界で最も薄い14インチゲーミングラップトップ”になる可能性があります。Intel Core i7-13620Hと最上位オプションNVIDIA RTX 4060(80W)という構成にも関わらず、このコンピューターが非常に薄く見えるためです。

X14のスタイルが好きで、もう少しハードウェアスペックが必要な場合は、より高速なハードウェア(Core i9-13900HKとRTX 4080)で構成出来るAlienware X16をチェックして下さい。どちらのラップトップも優れた画質なので、クリエイティブなプロユーザーも使用することが出来るでしょう。

L’Oreal: 身体障害者向けスマートメイクデバイス HAPTA(記事はこちら)


HAPTAは、口紅を塗ったり、眉を描いたりする等、比較的高度な動作精度を必要とする動きを、運動障害を持つ人々が行うことが出来るようにする”メイクアップアプリケーター”です。Verily Life Sciences (Alphabet/Googleの会社)と提携して開発されたこのデバイスは、スマートフォン用のジンバルのような安定化技術を使用しています。

現時点では、口紅がこのデバイスに対応する最初の化粧品ですが、L’Orealは他の使用例に対しても積極的に考えています。HAPTAは、2023年にLancômeブランドで登場する予定です。

Airgo: オーディオスマートデバイス Airgo Pro 3/ Airgo 3


Airgoは、スクリーンを目の前に表示すると謳う、従来のスマートグラス市場を狙ってはいません。同社は代わりに、空間オーディオを、便利で快適なフォームファクターであるオープンイヤーオーディオで提供したいと考えています。

この考えはこれまでにも採用されており、オーディオグラスの良い例である「Anker Soundcore」があります。しかし、Airgoは、これまでのデバイスには無い空間オーディオを提供するため、賞賛に値することは明らかです。耳を覆ったり、耳の中に入れる必要は無いので、このフォームファクターは良いアイデアです。

TDK: ホイール用環境発電モジュール InWheelSense


TDKは、環境発電デバイス「InWheelSense」の最新デモをCESで発表しました。一般にはほとんど知られていませんが、InWheelSenseは、より多くのセンサーとデータを搭載することで恩恵を受ける半自律型および自律型自動車にとって、不可欠なセンサーになる可能性があります。

このモジュールは、車の動きを使って、ローカルセンサーが利用可能なエネルギーを生成します。電力量は、一般的なスマートフォンからすればそれほど大きくはありませんが、ホイールセンサーで通常利用出来る量の何倍にもなります。これにより、より正確なデータをより高速に収集出来るようになり、自動車のコンピューターによって多くの情報を分析及び対応出来るようになります。

Motorola: ThinkPhone


「ThinkPhone」は、LenovoのThinkPadシリーズと組み合わせることを目的としたMotorolaのスマートフォンです。覚えている方もいるかもしれませんが、Motorolaは2014年にLenovoによって買収されています。CESで実施されたThinkPhoneのデモンストレーションでは、PCからスマートフォンをリモートで使用したり、スマートフォンをPCのWebカメラ(背面/前面の両カメラ)として使用したり、両方のデバイス間でクリップボードを共有したり出来る、ThinkPad X1 Carbonとの優れた連携が披露されました。

スマートフォンとPCの相互作用はこれまで見た中で最高の仕上がりで、ThinkPhoneの左側には、いくつかの機能をアクティブにするための専用ボタン”赤いトラックポイント”も備えています。デモ機の動作は滑らかで、これまでに見たことのないものでした。

Movano: 女性向けスマートリング Evie


スマートリング「Evie」は、Ouraのようなブランドが開拓したスマートリング市場で、大きな地位を築こうとしているのかもしれません。Evieは、安静時心拍数、心拍変動、SpO2、呼吸数、皮膚温変動、歩数、活動時間、消費カロリー、睡眠段階、持続時間等の多くの健康指標をモニタリングすることが出来ます。ただし、「生理、排卵、月経の症状」も追跡出来るため、Movanoは女性向けの製品だと説明しています。他のリングとは異なり、Movanoは、製品がISO13485及びcGMP認定を満たしていることをユーザーに明示するために、デバイスに対するFDA認証を求めています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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