Lenovoは、ベルリンで開催されるIFA 2022に合わせて「ThinkPad X1 Fold Gen2」を発表しました。これは、世界初のOLEDディスプレイ折りたたみ式ラップトップとして発売されたThinkPad X1 Gen 1の後継機となります。

今回の新型には、その使い方を変革する強力なアップグレードが行われています。初代モデルは、完全な製品サイクルを経た概念実証でした。そのデータと経験から、Lenovoは大幅な改善を行いました。

まず、美しい有機ELディスプレイ(解像度 2560×2024)は、従来の13.3インチから16.3インチに大型化されています。その画面比率は4:3となっているので、最近のラップトップとは異なり、完全に開いた状態で作業すると優れた視覚体験を得ることが出来ます。

画面の下半分をヴァーチャルキーボードとして使用しても、超小型ラップトップに匹敵する3:2の12インチディスプレイを使用することが出来ます。

IFA 2022で、LenovoはThinkPad X1 Fold Gen2をメディア向けに紹介しています。(写真:Eliane Fiolet)

新しいThinkPad X1 Fold Gen2には、縦向きと横向きでそれぞれ使いやすいように最初から表示モードが用意されており、これはGen 1のレビュー時に私達が提案していた機能です。この機能は完全に組み込まれており、書類を扱う全ての人にとって素晴らしい機能です。

全体を見ると、このラップトップは依然として小冊子のように非常にコンパクトな見た目になっており、小さな鞄や大きめのポーチにすら収まってしまいます(実際に試しました)。

付属の物理キーボードも、同様に大きく改良されています。少しサイズが大きくなったおかげで、Lenovoのエンジニアはそれをより快適にすることが出来ました。

もちろん、そのサイズは12インチのラップトップと同じフットプリントなので、今でも比較的コンパクトな部類に入りますが、Lenovoは指紋リーダーとアイコンであるTrackPointを追加することに成功しました。

Intelの第12世代CPUの恩恵で、処理性能は大幅に向上するはずです。正確にどのモデルが採用されるかはわかっていませんが、Gen 1に搭載されていたi5-L16G7(7W TDP)よりも大幅に高速な9W TDPのプロセッサである「Core i7-1260U」が搭載される可能性があります。

理論的には、Cinebench R23やGeekbench等のCPUを多用するベンチマークで5倍の高速化が見られるはずです。

グラフィックスはCPUに統合されているので、Intelの第12世代のチップセットの改良点の恩恵を全て受けることが出来ます。ベンチマークを実行して、(理論上の)パフォーマンスの大幅な向上を実際に確認するのが楽しみです。

Intelのハードウェアプラットフォームを採用しているので、3基のUSB-Cポートの内2基はThundebolt 4対応となっています。Thundebolt 4ポートによって、ドッキングソリューションという優れた選択肢が生まれるので、この小さなラップトップをデスクでは据え置きのコンピューターに変身させることが出来ます。

5MPのウェブカメラは、ビデオ会議に参加する際に、ほとんどのラップトップのカメラよりもはるかに優れた画質で映すことが出来るでしょう。最近レビューしたThinkPad X13sでも同様のウェブカメラを体験しており、同じハードウェアが使われているのかもしれません。

ワクワクするものは大抵安価ではなく、今回の新製品 ThinkPad X1 Fold Gen2も従来モデルと同様に2,499ドル以上の価格になります。これはあらゆる点で前機種より優れており、企業の会議室でも最高のステータスシンボルとなるかもしれません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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