米食品医薬品局(FDA)が新しい市販の補聴器カテゴリを作成したことで、「軽度から中等度の聴覚障害」を持つ多くの人々にとって歴史的な瞬間になる可能性があります。
FDAのウェブサイトによると、これによって補聴器を購入する前に必要になっていた”聴覚専門家による医療的な検査、処方箋、フィッテイング調整”等が不要になります。
以前は、機器メーカーや顧客がFDA承認の補聴器を入手するには、かなりの官僚的な手続きがありました。”医療レベル”のデバイスは厳密に試験され、安全性や性能が承認されている必要があるため、それは理解出来ます。
とはいえ、家庭用電化製品は、オーディオ処理、工業デザインの進歩、価格のお手頃さに関して、医療用の世界をはるかに上回っているようです。ウェアラブル技術における健康センサーの進歩を考えてみて下さい。それらも”医療用レベル”のデバイスかもしれませんが、消費者向けの新製品は健康関連の幅広いニーズを満たしています。
この変更により、補聴器にも同じことが起こり、無数のユーザーが日常のやり取りを改善するのに役立ちます。
オーディオ業界は、”サウンドレンダリング”(グラフィックスレンダリングのオーディオ版)において大きな進歩を遂げ、聴覚障害を抱える人々に大いに役立つ方法で音を処理出来るようになりました。
これによって、今日のイノベーションがそれを必要とするユーザーに届き、次のレベルに到達するためにより多くの研究が行われるようになることを願っています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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