4G/5Gをベースにした家庭用インターネットの考えには常に賛成であり、T-Mobileは着実にサービスを拡大しており、同社によると先月の段階で”4000万世帯”をカバーするまでに至ったそうです。

しかし、「Home Internet Lite」と呼ばれる従来と少し異なるサービスと共に、T-Mobileは家庭用インターネットサービスをアメリカ全土、もしくは既にワイヤレスネットワークが機能している場所ならどこにでも拡大する準備が出来ています。

とは言え、このLiteプランというインターネットサービスにはデータ使用量の上限があるので注意が必要です。なぜなら、人々が想像するような一般的な”家庭用インターネット”というよりは、スマートフォン向けの大容量データプランに近いものになっているからです。

最高速度でアクセス出来る容量は、100GB/55ドル、150GB/80ドル、200GB/105ドル、300GB/155ドルというように、金額に応じて変わります。データ容量を基に考えると、それは非常に高価で、ダウンロード/アップロードの速度がどの程度なのかも明らかではありません。

そうは言っても、地域や用途によっては、(非常に)基本的なインターネット利用には十分なのかもしれません。参考までに、Zoomによると、同アプリ上での720pのビデオ通話は1時間に1GBを消費するそうです。フルHDの動画をNetflixでストリーミング再生する場合には、1時間で3.1GBが消費されます。

データ容量を上回っても接続が停止することはありませんが、非常に低速な128kbpsまで低下してしまいます。これは、2002年当時のモデムを思い出すような速度です。こんな通信速度は、海外で無料のローミングを利用している時にしか経験がありません。

T-MobileのHome Internet Liteが、50ドルで通信量無制限な通常のHome Internetほど優れていないことは明らかです。とは言うものの、他にそれ以上の選択肢が無ければ、それにも意味があるかもしれません。5G通信網が拡大して行けば、LiteプランからHome Internetの通常プランに移行する絶好のチャンスが訪れるでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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