英国で発売されたHonor Magic4 Proは、949.99ポンドのハイエンドスマートフォンで、主要な他社ブランドとトップを争うデバイスとなっています。

6.81インチで防水対応(IP68)の同機種は、目で見ても手にとっても非常に好印象です。それは、どのデバイスにとっても”プラス”の効果をもたらしますが、Honorはデザインにせよ高級な素材にせよ、費用を抑えることはしていません。

側面に向かってカーブするエッジディスプレイには最小限のベゼルしか無く、魅力的な外観となっています。よりフラットなベゼルのほうが良いと言う人もいますが、あくまで個人の好みによります。

2848×1312という解像度は世界最高ではありませんが、個人的には、ほとんどのユーザーにとって十分満足出来るスペックだと思います。1000ニトの輝度は素晴らしく、120Hzのリフレッシュレートによって、Googleの言う”バターのような滑らかさ”の画面スクロールになっています。

プロセッサにはSnapdragon 8 Gen 1を採用しているので、性能は申し分無く、この価格帯ではおそらく最高のAndroidハードウェアプラットフォームだと言えます。最近はMediaTekが勢いを取り戻していますが、性能面ではまだまだQualcommが優勢です。今後も、両社の熱い競争から目が離せません。

8GBのRAMと256GBのストレージは許容範囲ですが、特に優れているというわけではありません。多くのOEMメーカーが同価格帯で同様の構成を提案しているので、ここ最近のサプライチェーン問題の中で、そういった構成が新たなスタンダードとなっています。

カメラハードウェアには、50MP(メインカメラ)、50MP(超広角カメラ)、64MP(3.5倍望遠カメラ)という比較的高解像度のセンサーを3つ備えており、魅力的です。画質をより詳細に分析したいところですが、これは非常に堅実なカメラとなっていると言えそうです。

最後にもう1つ重要なポイントとして、100Wの超高速充電に対応した4600mAhのバッテリーが挙げられます。よく言われるように、現在の市場の最大容量は5000mAhですが、急速充電によってバッテリー容量の少なさを補うことが出来ます。

Honorは80Wの充電アダプターを同梱していますが、競合他社なら、より低速な充電器を45ドルで購入する必要がある場合もあります。15分で50%、30分で100%充電することが出来るので、バッテリーを大量に消耗しても緊急事態ではなく、少し待つことが不便なだけという程度になります。

スマートフォンにはAndroid 12が搭載されますが、HonorにはMagic UI 6という独自のUIが使用されている点には注意が必要です。”素のAndroid”ほどシンプルではありませんが、よく出来ており、Honorユーザーはそれに慣れるはずです。Android端末からの機種変更であれば、それほど操作に悩むことはないでしょう。

Honor Magic4 Proは、洗練されたデザイン、高スペックカメラ、高速プロセッサ、美しいディスプレイ、大容量バッテリーという、ハイエンドスマートフォンに求められる全てを備えています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら