「Vivo X Fold」の登場は、折りたたみ式スマートフォンが商品化されて数年経った今、普及し始めていることを示す新たな兆候です。現在販売されているモデルは構造が理解され、より多くのメーカーが折りたたみ式ディスプレイの技術を使えるようになっています。

8インチの2K有機ELディスプレイは、LTPO 3.0技術を使用することで1〜120Hzの可変リフレッシュレートを可能にしています。カバーディスプレイも6.53インチと非常に大型で、どちらもSamsungのGalaxy Z Fold3に搭載されているディスプレイより大きくなっています。これによって、Vivo X FoldはSamsungの人気モデルに代わる選択肢の本命となります。

発売されたばかりということもあり、Vivo X Foldの強みは、ゲーマーからの人気が高いQualcommの最新プロセッサプラットフォーム「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載していることです。

このような高性能なプラットフォームは、同デバイスに搭載されているような大型ディスプレイでグラフィック処理を行うのに理想的であり、Galaxy Z Fold3に内蔵されているSnapdragon 888より高いグラフィック性能を実現するための完璧な使用例の1つと言えます。

構成には、8GB RAM/256GBモデルもありますが、150ドルの価格差で選べる12GB RAM/512 GBモデルの方がコストパフォーマンスは高そうです。もちろん、このスマートフォンの販売価格はモデルによって1410〜1580ドルと高く、折りたたみ式スマートフォンは依然としてユニークで高価な製品となっています。

全てのパフォーマンスは、66Wの急速充電に対応する4600mAhのバッテリーによって支えられており、折りたたみ機構による設計上の課題が多いことを踏まえると、十分大容量だと言えます。

最後に1番重要なのは、Vivo X Foldには非常に優秀なカメラが搭載されている点で、光学手ブレ補正付き50MPのメインカメラ、8MPのペリスコープカメラ、12MPのポートレートカメラ、48MPのウルトラワイドカメラという構成になっています。これにより、全ての機能を詰め込んだ完璧なカメラシステムに仕上がっており、折りたたみ式スマートフォンの中では最高レベルと言えるかもしれません。

Vivoはカメラ開発においてZeizzと提携しており、Zeissのソフトウェアを取り入れることで、特徴のある独自のチューニングを実現しています。

全体として非常に良く出来た新製品となっており、少なくとも紙面上では、本当にSamsungの競合となり得ます。実機に触ることが出来れば性能を確かめられますが、残念ながら、現時点では中国のみで発売が予定されており、Vivo X Foldが他の国々で発売されるかどうかは不明です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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