AppleのiPhoneはコンタクトレス決済に対応しており、iPhoneを対応のターミナルに軽く触れさせることで、Apple Payを使って支払うことが可能です。しかし、iPhoneで支払いを受けるというのは別の話で、これまで販売側はSquareのような外付けデバイスを取り付ける必要がありました。

しかし、それが近いうちに変わる可能性があります。なぜなら、Appleが「Tap to Pay on iPhone」というiPhoneの新機能を発表したからです。基本的に、これはiPhone自体を決済ターミナルにすることで、販売業者等がiPhoneで支払いを受けることが可能になるというもので、購入者はクレジットカードやスマートフォン、Apple Watch等を対象のiPhoneに近づけることで決済を行えることになります。

この機能は1月の終わり頃に報告され、次期アップデートで登場する可能性が明らかになっていましたが、今回Appleがそれを正式に発表しました。ただ、この新機能が導入されるのはそれほど驚くことではありません。なぜなら、実は、Appleは20020年に”Mobeewave”という同様の技術に取り組んでいた企業を買収していたからであり、買収が実を結んだということです。

とはいえ、Tap to Pay on iPhoneはiPhoneのネイティブ機能ではないため、Appleはこれについて興味深い方法を取ろうとしています。どちらかと言えば、開発者がそれに対応したアプリを開発するために利用可能な、基盤となるフレームワークのようなものです。つまり、販売する側がその機能を使用したい場合には、この機能に対応する決済プラットフォームが必要になるということです。Stripeは春頃にサポートを開始する見込みで、この機能に対応する最初の企業となりそうです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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