Microsoftは、主にクリエイティブなユーザーを対象としたデスクトップコンピューター「Surface Studio」のモバイル版として、「Surface Laptop Studio」を先日発表しました。
競合製品との最も明らかな違いは、スクリーンがラップトップからタブレットモードに移行する方法ですが、説明するよりも下の画像をご覧頂いた方が早いでしょう。
個人的な意見では、キーボード上部にディスプレイレストを配置するのは、この機構を実現するのに絶妙な方法であり、キーボードがテーブルの面に接することがないというのも良い点です。
クアッドスピーカーを搭載するオーディオで映画を観たり、ゲームをプレイしたり、マウスやキーボードを接続して作業したりするのに使える、”ステージモード”という中間のポジションも便利そうです。小さな磁石によって、ユーザーが再度動かすまではディスプレイが所定の位置に固定される仕組みになっています。
ディスプレイのデュアルヒンジは、AcerのConceptD Ezelシリーズ等で一般的になったコンセプトですが、クリエイティブな用途に使われるラップトップにこの機構を採用したのは良い考えだと思います。
Surface Laptop Studioの主な欠点は、全体の厚みです。そのベース部分は、おそらく実際よりも薄く見えるようにするために、シャーシ全体のサイズよりも小さくなっていますが、18.94mmという薄さは十分に許容範囲内です。
それによって、磁気性のSurface Pen(129.99ドル)を格納するのに最適な、簡単には外れないような場所が生まれました。実際には試せていませんが、その形状によって快適性が増しているのか、その逆なのかは疑問です。
デザインはさておき、クリエィティブ用途のラップトップとしての強みはあるのでしょうか?この分野では高速な専用GPUが求められるため、NVIDIA RTX 3050 Tiの存在だけでも十分な性能が期待出来ます。法人向けには、RTX A2000が搭載されます。
CPUのオプションには、Intel Core i5-11300HまたはCore i7-11370Hが用意されており、どちらもTDPが35Wのプロセッサなので、薄型軽量なラップトップに採用されてきた従来の15W以上のプロセッサよりも高性能になっています。
Thunderbolt 4/USB-Cが2ポート搭載されているので、Anker PowerExpand Eliteのようなドックを使ってディスプレイや外部ストレージを接続することで、簡単に固定のワークステーションを組み立てることが可能です。
全体として、この新しいSurface Laptop Studioは非常に様々な使用シーンを想定されて作られているので、Surface Book 3の上位に位置する良い選択肢となっています。Surface Book 3よりもはるかに優れたクリエィティブ体験が期待出来るでしょう。簡単なスケッチであれば、新しいSurface Pro 8が最適なデバイスになるかもしれません。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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