約1年前、AppleはIntelから自社製のM1への移行を実施しました。結果として、Intel製プロセッサのようなx86プラットフォーム向けに設計されたアプリは、M1上でネイティブに実行出来なくなりました。つまり、開発者は、M1や今後Appleから登場するチップセットにネイティブなアプリの開発を始めなければいけなくなったということです。

ただ、Appleはその移行を行う時期を間違えたのかもしれません。これは、AppFiguresが実施した調査によると、どうやらMacプラットフォームに対する開発者の関心が薄れ始めているようだからです。数字に基づくと、2021年には1ヶ月あたり平均343個のアプリがMac App Storeに申請されました。

これに対して、2020年は1ヶ月あたり平均392個となっており、現在リリースされているMacアプリが減ってきているということになります。しかし、M1へ移行するために、開発者たちがまだそれぞれのアプリの最適化に取り組んでおり、それがアプリの申請やリリースの遅れに繋がっている可能性はあります。

また、MacアプリはMac App Store以外からもダウンロードすることが出来るので、特にAppleが開発者から30%も手数料を取っていることを考えると、App Storeでのアプリ配信に対する関心が薄れているだけという可能性があることも指摘しておく必要があります。AppleのmacOSは実際に問題を抱えているわけではありませんが、今回の調査結果は気になる内容かもしれません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら