宇宙に飛んで別の惑星に着陸するというのは、すでにかなりの成果を出していますが、NASAは火星に着陸するだけでなく、ヘリコプターを飛ばすことにも成功したようです。これは、他の惑星での初の動力飛行になるとのこと。

この初飛行は、2月に着陸した火星探査車「Perseverance」で火星に旅をした「Ingenuity」というヘリコプターを使って行われました。ヘリコプターは空中で数分間ホバリングしただけですが、管制センターには歓声が上がりました。

NASAジェット推進研究所のIngenuityプロジェクトマネージャー、MiMi Aung氏によると、「私たちは今、人類が他の惑星で回転翼航空機を操縦したと言える」とコメント。火星でヘリコプターを操縦できるという重要性は、初飛行の達成以外にも、科学者やエンジニアが他の方法で火星を探検できる未来への扉を開くことにつながります。

将来的には、火星に人間が到着した際、ローバーでは探査できない場所を探査したり、他の場所への移動を高速化したりできるようになる可能性もあります。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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