Appleの新しいM1チップセットについて、Intel製プロセッサと比べてどれだけ実用に耐えうるものなのかを多くのプロが疑問に思っています。やはり、長い間Intelは多かれ少なかれ業界のスタンダードであり、まったく新しいプラットフォームへの変更は、プロの作業工程に悪影響を与える可能性も潜んでいます。

そのために、プロの写真家であるCNETのAndrew Hoyle氏は、M1を使ってAdobeのPhotoshopやPremiereといったアプリの動作テストを行い、その結果は驚くべきものになっています。Rosetta 2を介してPhotoshopを実行したところ、フル解像度のRAW画像を19枚合わせて焦点を合成するのにMacBook Proで約2.5分掛かったことを確認しています。

CPUにAMDのRyzen 9 3950 X、GPUにNVIDIA RTX Titan、そして128GBのRAMを搭載する彼の持つ「非常に強力なPC」では、約1.1分掛かったようです。ただし、同様の処理を現在ベータ版であるM1に最適化されたバージョンのPhotoshopで行ったところ、69.5秒しかかかっておらず、かなり高価なハードウェアを備えているであろう上記のPCよりも僅かに高速な結果となっています。

次に、彼はPremiereでフルHD動画を書き出すテストを行い、Rosetta 2経由で6分以上、M1最適化バージョンで3分強という結果を確認しました。しかし、このテストでAMDのCPUとNVIDIAのGPUを搭載するPCは80秒しか要しておらず、M1よりも勝っていることは明らかです。

結論としては、AppleのM1チップセットは確かに高性能で、従来の構成と同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮しますが、噂されているM1XチップセットでAppleが実現出来る改善の余地がまだあることは明らかです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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