ARMベースのコンピューターというコンセプトは新しいものではなく、Qualcomm製チップセットを搭載するラップトップ等、実際にかなりの数の例を過去に見てきました。Microsoftは、自社製SQ1チップセットを搭載するSurface Pro Xという独自の製品も手掛けています。

ですから、AppleがARMベースの自社製チップセット「M1」を発表した時、それは市場にとって真新しいものではありませんでしたが、彼らの取り組みは上手く行っているようです。PC Worldの人々は、Apple M1とARM版Windows搭載機を比較するために最近いくつかのベンチマークを行い、簡潔に言えば、AppleのM1は競合を大きく後ろに引き離しているようです。

Geekbench 5のベンチマークに基づくと、AppleのM1 MacBook Airのスコアはマルチコアテストで7454、シングルコアテストで1730を記録しています。その一方で、MicrosoftのSurface Pro Xはマルチコアテストで2734、シングルコアテストで731というスコアしか出せていません。PC WorldはIntel Core i5-1035G1を搭載するHP Pavilion x360でも試していますが、マルチコアで2864、シングルコアで1107とSurface Pro Xよりも僅かに良い結果しか出ませんでした。

AppleのM1 MacBook AirとSurface Pro Xがどちらも同じ年に発売されていることを考えると、その性能差は天と地程の差があります。ただ、両機はそれぞれ別のOSに対応し、異なるユーザーや用途に向けて作られていますので、これが100%公平な比較とは言えないでしょう。しかし、もし単純な性能だけで見るなら、ARMベースのコンピューターへの移行を望んでいる他のPCメーカーの道はまだまだ先が長そうです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら