高品質なウェブカメラやマイク、音響処理された部屋はビデオ会議をするのに明らかに理想的ですが、正直なところ、どれだけの人がそれら全てを用意する時間やお金を持っているでしょうか?ありがたいことに、NVIDIAはAIを活用してその手助けになるかもしれない可能性を模索しています。

同社は、AIを利用しビデオ会議体験の向上に役立つ可能性のある、クラウドAIプラットフォーム「Maxine」を発表しました。Maxineで、NVIDIAはAIを使用して、画面全体をストリーミングする代わりにユーザーの顔の重要なポイントを分析し、ビデオ通話に使用する帯域幅を削減する、といった特定の機能を改善します。

これにより、特に高速なインターネット回線を持っていない人にとって、よりスムーズなビデオ通話が実現されます。また、ビデオ通話の解像度も上げることが出来るので、もし古かったり低解像度のウェブカメラを使用していたとしても、ソフトウェアでデジタルにそれをアップグレード出来ます。いつでもユーザーをフレームの中央に配置しようとする自動フレーミングのような機能もあります。

Maxineは、字幕の自動翻訳機能も搭載しているので、異なる言語でも会話が可能になり、リアルタイムで会話が翻訳された字幕が表示されます。Maxineの利点の一つは、クラウド上で動作しているという点で、これはNVIDIA製のGPUを利用していない場合でもそれが機能するということを意味しています。

これらの機能の一部は特定のビデオ会議アプリで既に利用可能ですが、NVIDIAがそれらのいずれにも特別な既得権を持っていないという事実は、より多くのアプリが将来これらの機能を利用出来るようになるはずであることを意味します。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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