KFCはフライドチキンのファストフードチェーンとして最もよく知られていますが、同社は過去にさまざまなアイデアを試してきたことなどから、テクノロジーには非常に興味を持っています。同社は現在、こうした実験を3Dバイオプリンティングという形で次の段階に進めたいと考えているようです。これにより、将来的にはKFCのナゲットを3Dプリントできるようになるかもしれません。

KFCは、同社はロシアの3D Bioprinting Solutionsという会社と提携すると発表しました。この印刷技術を使うことで、同社の味の特徴を維持しながら、鶏肉の細胞と植物材料を組み合わせることで鶏肉の味と食感を再現するといいます。

3D Bioprinting Solutionsの共同設立者でありマネージングパートナーでもあるYusef Khesuani氏によると、 「3Dバイオプリンティング技術は、当初は医療分野で広く認知されていましたが、最近では食肉などの食品製造分野でも人気が出てきています。将来的には、こうした技術の急速な発展により、3Dプリント食肉製品をより身近なものにしていくことが可能となり、KFCとの連携により生み出された技術が、セルベース食肉製品の市場投入を加速させることを期待しています」と述べています。

KFCが食品の生産方法を変えようとするのはこれが初めてではありません。昨年同社はBeyond Meatと協力して植物由来の「チキン」フライを提供しましたが、わずか5時間で完売する大成功を収めています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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