スマートフォンは常に持ち歩くものであり、クレジットカードやデビットカード、ポイントカード、搭乗券などの書類を保存するのに最適です。しかし、Appleは将来的にパスポートや運転免許証などの身分証もiPhoneに置き換えることを考えているようです。

AppleInsiderが発見した特許によると、「検証済IDを使用するシステムを実装したデバイスには、ユーザー識別情報を含む検証済IDを受信できる少なくとも1つのプロセッサが含まれます。検証済IDの受信は、別のID検証プロバイダによる検証をベースにサーバーで署名され、IDはデバイス固有のものとして存在します」と記載されています。

期待できそうな技術ですが、すべての情報を1つのデバイスに入れるというアイデアには少しためらいがあります。スマートフォンを紛失してしまうと、身分証を含むすべての文書にアクセスできなくなるからです。おそらく、デジタルと物理的なIDがどちらも存在する可能性はあるでしょう。もし、あなたが海外に旅行している場合、パスポートをホテルの部屋の金庫に保管し、デジタルバージョンを携帯することで、当局が身元確認する場合でも、スマートフォンで解決できるからです。

Apple Pay担当副社長であるジェニファー・ベイリー氏は、こうした取り組みは模索していると述べていますが、政府がデジタル身分証が有効だと認するためにデジタル文書の認証が必要など、法的な問題が横たわっており、実現は遠いままです。ちなみに、自身のスマートフォンが身分証になるというアイデアは新しいものではありませんが、過去には、運転免許証をデジタルで保管した英国のような取り組みもあります。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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