肉が好きだけれど、ヴィーガンのための代替品を切望している人にとって、それを見つけるのはかなり難しいことでした。例えば、肉のテクスチャ、見た目や質感などは、ポートベロキノコに代表されるキノコを元にしたヴィーガン向け肉で「まともな代替品」という認知を一定獲得しています。ですが、完全な代替品かと言われると難しいのが現実です。
しかし近年、Impossible FoodsとBeyond Meatなどのワードで、植物性食品を求める人が(少なくともアメリカでは)爆発的に増えています。一定の課題、一方で消費者ニーズが確実に高まるなか「Refined Meat」という名前のイスラエルの新興企業が、肉の中の肉ともいうべき「ステーキ」で一歩先を行こうとしています。
同社は2021年を目標として、3Dプリントされた植物ベースのステーキを市場に出すことができるようになるとしています。これまでのところ、Impossible FoodsやBeyond Meatの植物ベースの肉はひき肉のようなものが多く、リアルな植物ベースのステーキを作るには別のアプローチが必要となっています。そこで同社が目につけたのは「3Dプリント」。
Refined Meatによれば、3Dプリントを使うことで動物の筋肉の構造を再現することができ、本物のステーキのような食感になるとしています。実際にステーキのような味になるかどうかはまだわかりませんが、今後に期待が持てる取り組みに思えます。同社の3Dプリント機は、当初は1時間に20kgのプリントが可能で、実際の肉に比べて安価に抑えられるそう。日本市場の投入はいつになるんでしょうね。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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