ARMベースのコンピューターというコンセプトは新しいものではなく、実際に他の企業がこれまでに試みてきました。Microsoftもそんな企業のひとつで、2019年にSurface Pro Xを発売しています。しかし、その製品の方が新しいにも関わらず、GeekbenchのリストからAppleのA12Z Bionicチップセットを搭載するMac Miniがそれを上回る性能を発揮することが明らかになりました。
何故これが問題なのか疑問に思う方もいると思いますが、これは、先日AppleがMacコンピューター向けにIntel製プロセッサの採用を止め、最終的にARMベースのチップセットへ移行することを発表したからです。当然、これらARMベースのMacがどれほど性能を発揮できるかに多くの疑問が生まれていますが、このベンチマーク結果を見る限り、かなり有望なようです。
Geekbenchの結果によると、A12Z搭載Mac Miniのスコアはシングルコア 811/ マルチコア 2871となっているのに対して、Surface Pro Xはシングルコア 726/ マルチコア2831となっています。それほど明らかな差があるわけではありませんが、2年前のチップセットが基になっているA12Zに対して、Surface Pro Xはより新しいチップセットを使用している点に注意して下さい。
また、Mac Mini Developer Transition KitはアプリテストをRosetta 2に頼っているため、これらのアプリがA12Z向けに適切に最適化されれば、理論的にはパフォーマンスが大幅に向上するはずです。性能以外にも考慮する要素は他にもありますが、少なくとも数値的には、Appleの脱Intel計画は多くを約束してくれそうです。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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