噂によれば、AppleのiPhone 12は5Gに対応する予定になっています。DigiTimesからの最近の報告で、AppleのパートナーであるTSMCは今月からA14チップセットの生産を開始すると予想されています。これはそれほど驚くことではありませんが、興味深いのはTSMCがiPhone 12への搭載に向けてQualcomm X60モデムを製造する可能性があることです。
何故それが興味深いのか?なぜなら、過去の噂ではAppleがX55モデムを採用することが広く信じられ、そう予想されていたからです。X60は実際には今年前半に発表されており、この新しいモデムの恩恵を受けるスマートフォンが登場するのは、早くても2021年以降になると信じられていました。よって今年中に、それを初めて採用するのがAppleだというのは興味深く、少し大雑把な話です。
これらの5Gモデムや何故それが重要なのか疑問に思っている方のために説明しましょう。X50はQualcomm社製で初めての5Gモデムで、mmWaveネットワークまたはサブ6GHzネットワークのどちらか一方にしか接続できないという制限がありました。その後継機であるX55は両方に接続出来ましたが、同時に接続することは不可能でした。その一方で、X60はどちらにも接続が出来る上、キャリア・アグリゲーションも可能になります。つまり、理論的には様々な周波数からの通信を組み合わせて、高速化を実現できます。
また、X60は5nmプロセスに基づいて構築されているため、X50やX55と比べてより多くの作業を実行出来るだけでなく、エネルギー効率も高くなるので、バッテリー性能に間違いなく大きな影響を与える5Gを利用する上で重要になってきます。言うまでもなく、今は噂に過ぎません。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文はこちら