世界中のインターネット速度は国やプロバイダーによって大きく異なりますが、オーストラリアのモナッシュ大学、スウィンバーン大学、ロイヤルメルボルン工科大学の研究者は、なんと44.2Tbps(テラビット/秒)という世界最速のインターネット速度を達成することに成功しました。
これは、平均ダウンロード速度が43.4Mbpsというオーストラリアのインターネット回線速度と比べると約100万倍に相当します。これは、数百の赤外線レーザーを含む「マイクロコーム(micro-comb)」光チップを使用しており、最も興味深い点として、専用インフラではなく、国の既存の通信インフラを使用して達成したことです。
将来的には、すでに設置されている既存のインフラを活用して、システム全体を改修することなく、インターネットの高速化も可能であると示唆しているようです。モナッシュ大学のビル・コーコーラン博士は、インディペンデント紙の取材に対し、「現在、この技術を商用化すべく世界的な競争が行われていますが、その中心となるマイクロコームは、既存の技術の中でも非常に幅広い分野で有用なものです」と発言しています。
コーコーラン氏はまた、約5年後にはこうした技術が商業的に利用できる可能性があると述べています。「こうしたデバイスは2~3年後には研究室で利用可能になり、5年後には最初の商用利用が可能になるのではないでしょうか」
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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