ダイソンという企業やブランドについて話す時、風変わりでハイテクな扇風機やドライヤー、または照明などを思い浮かべるかもしれません。でも、同社が自社製の電気自動車の開発に取り組んでいたことも知っていますか?中止になってしまいましたが、どのような姿になるはずだったのか、詳細を明らかにしています。

これは、The Sunday Times Rich ListによるJames Dyson氏への独占インタビューの中で公開されました。これは英国に住む億万長者のリストで、2020年版でダイソン氏は162億ポンド(約2兆1000億円)の資産で1位に輝きました。このインタビューの中で、ダイソン氏は同社の7人乗り電気自動車、コードネーム「N526」について、テスラなどの競合他社を遥かに凌ぐ、600マイル(約965km)という驚きの走行距離性能を語っています。

また、この自動車が時速0kmからおよそ時速100kmまで僅か4.8秒で達することが可能で、最高速度は時速200km程度まで到達することが出来るとも説明しています。ダイソン氏はこのプロジェクトに約5億ポンド(約650億円)を私財から投資したとも言っていますが、結局それを商業的に実現可能にすることが出来ず、昨年10月に中止しました。

ダイソンが電気自動車市場に参入していたらマーケットがどのようになっていたかは確かではありませんが、600マイルという走行可能距離は、初めて電気自動車を導入しようとしている人々の懸念材料の一部に対処出来たでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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