春の花粉症シーズンが、今年もやってきました。マスクをつけたり、窓をしっかり閉めたりetc. すでに対策を講じている方も多いのでは? Ubergizmo Japan編集部員もその1人。花粉を自宅へ持ち込まないために、「手洗いとうがいは絶対に欠かさない!」と心に決め、毎年つらい季節を乗り越えてきたのですが……。

なぜか効果が見られない。手洗いうがいは徹底しているのに、目はかゆいし鼻はムズムズ。原因をググってみようとスマホを手に取った瞬間、あることに気が付きました。

スマホの画面、めちゃくちゃ汚れてる。

よく考えてみれば、外から家に帰ってきたとき、スマホにも花粉が付着しているはずです。それらを放置したままスマホを使っていれば、せっかく手を洗っても意味がないのでは。それに、汚れたままのスマホを操作した手で、もし口や鼻を触ってしまったら……。画面やボディに付いている花粉が、体内に入り込んでしまう可能性もありそうですよね。

せっかく手洗いうがいをするなら、スマホも同じようにお手入れした方が、より効果的。さらに言えば、花粉をなるべく室内に持ち込まないためにも、帰宅してすぐにスマホを清潔にするのがベターなのではと思うわけです。

とはいえ、どうやってスマホをキレイにしたらいいのでしょうか? タオルやティッシュペーパーでサッと拭くだけでは、画面の縁やボタンの隙間など、細かいところに付着した花粉は落とせません。それに、帰宅時に毎回お手入れするのも少々面倒。手洗いやうがいと違って“習慣化”されていないため、スマホのお手入れをうっかり忘れてしまうかもしれません。

などとアレコレ考えているうちに、1つのアイデアが頭に浮かびました。

「手洗いのとき、一緒に“洗えるスマホ”を使えばいいのでは?」

というわけで今回も、富士通コネクテッドテクノロジーズ製「arrows Be3 F-02L(アローズ ビースリー)」をお借りして、このアイディアを実際に試していきたいと思います。何故ならこちらのスマホ、ハンドソープで洗える“ウォッシャブル設計”なのです!

「arrows Be3」とは?

洗えるスマホ「arrows Be3」

「頑丈×軽薄×高耐久」というキャッチコピーをもった「arrows Be3」。デザイン性と堅牢さを両立したボディや強度の高い液晶ガラスなど、タフさが売りのスマホです。

魅力はそれだけではありません。IPX5/8の防水性能を備えており、浴室など、水回りでも気兼ねなく使用できます。そしてなによりユニークなのが、泡タイプのハンドソープや液体タイプの食器用洗剤(家庭用、国内メーカー製)で本体を洗浄できる点。ざっくり言うと、手やお皿を洗うのと同じ感覚で、「arrows Be3」を洗えるわけです。

そうはいっても、「本当にハンドソープで洗っても壊れないの?」と疑問に思う方、きっといるでしょう。そこで今回は、実際にUbergizmo Japan編集部員が「arrows Be3」を洗ってみることにします。

泡ハンドソープで洗ってみた

汚れがいっぱい

今回ご用意したのは、一般的な泡ハンドソープと、しばらくお手入れしていない「arrows Be3」。パッと見てわかるほど、ホコリや指紋がべったり付いています。外出先でも使用していたので、おそらく花粉もたくさん付着しているでしょう。

 

スマホの電源をオフにして、本体上部のスロットキャップとワンセグアンテナをきっちり閉めれば準備完了。ガッツリ洗っていきたいと思います。

あたたかいお湯

メーカー公式サイトには「常温の水道水で洗ってください」と記載されていました。……ですが、冬場の水道水は、正直かなり冷たいです。すいません、常温拒否。というわけで、今回はこっそり、約40℃のお湯で洗ってみることにします。近年の夏は気温が40℃を上回ることもありますし、なによりタフさが魅力の「arrows Be3」なら、たぶん大丈夫でしょう。

洗ってみよう

まずは、5.6インチの大画面をゴシゴシ。「電化製品を水洗い」というシチュエーションは、なんだか新鮮でちょっぴりワクワクしてきます。

手から滑り落ちた「arrows Be3」

続いて、裏側も洗ってみよう……。ああっ! 手が滑って「arrows Be3」を落としてしまった。しかも画面を下向きにして!! 割れていたらどうしようとおそるおそる確認してみると……。

ピンピンしている「arrows Be3」

ぜんぜん平気でした。後で調べたところ、「arrows Be3」は、約1.5mの高さからコンクリートに落としても割れにくい構造を採用しているのだとか。うっかり洗面台に落としたくらいでは、何ともないわけですね。

細かいところもしっかり洗えます

ここまで洗えば、だいぶ清潔になった気もしますが……。小さい頃「手洗いをするときは、指の間や爪も忘れずに!」とよく叱られたことを思い出し、もう少しだけ“スマホ洗い”を続けることにします。カメラ/指紋センサー/音量ボタンなども注意深く洗っていきましょう。ところで、カメラの左側にあるセンサー(?)は何に使うのでしょうか。後で調べてみたいと思います。

充電口とイヤホンジャック

いよいよ最後の仕上げです。まだ洗っていない、充電口とイヤホンジャックもキレイにしていきます。ただ、いくら“洗えるスマホ”とはいえ、こんなところまで洗っていいのだろうかという不安も。充電できなくなったり、音楽が聴けなくなったりしないのでしょうか。ノリノリで洗い続けてきたUbergizmo Japan編集部員も、さすがに少し及び腰……。

しっかり水洗い

念のため公式サイトをチェックしてみましたが、洗っても全く問題ないとのこと。水ですすぐ際に、ハンドソープの成分をしっかり取り除けば大丈夫らしいです。すっかり安心した編集部員。「むしろ音質や充電効率が上がるかも」などと期待を込めつつ、丁寧に洗っていきます。

タオルで拭き取る

これで洗う作業はひと段落。あとは「arrows Be3」を乾かすだけです。タオルでボディを拭いてから、本体を20回程度振り、水滴をしっかり飛ばします。充電口や指紋センサーなど、隙間にたまった水は、タオルに数回トントンと押し当てて取り除きましょう。水抜きが終わったら、しばらく自然乾燥させます。

動作確認!

電源を入れた「arrows Be3」

ピカピカ、ツヤツヤになった「arrows Be3」。まるで新品と見紛うほどのルックスです。電源を入れてみると、問題なく動作してくれました。心配だった充電口とイヤホンジャックも大丈夫。指紋センサー/音量ボタン/カメラも、洗う前と同じように利用できました。心なしか、音質がクリアになった気さえしてきますね。

脈波を測るセンサー

洗浄中に見つけた裏面のセンサーは、血管年齢や体のストレスなどを測定できる“脈波センサー”なのだとか。せっかくなのでこちらの機能も試してみましょう。

測定結果は?

センサーに指先を置いて1分ほど安静にしていると、「arrows Be3」の画面に血管年齢が表示されました。健康体の26歳。Ubergizmo Japan編集部員は24歳。おお、精度も良好です。「arrows Be3」ではそのほかにも、歩数/心拍/睡眠の質などを計測可能。健康志向な方にもオススメですよ。

まとめ

手洗い感覚で、簡単に清潔な状態をキープできる「arrows Be3」。厄介な花粉を手軽に除去できる点は、かなり魅力的です。ただし、洗い方は公式ホームページの指示に従うことを推奨します。今回の検証ほど丁寧に洗わなくても、十分キレイにできるはずですしね。あと、できればお湯も使わない方がいいでしょう。

お値段も3万円台と、比較的お手頃なのも嬉しいポイント。健康サポート機能も充実しているため、高齢なご家族の“スマホデビュー”にもピッタリです。