NTTドコモから、2019年夏の新モデルとして登場した富士通コネクテッドテクノロジーズ製「arrows Be3 F-02L(アローズ ビースリー)」。頑丈なボディと強度の高い液晶ガラスを備え、画面割れに強い特長を持ったAndroidスマートフォンです。俳優の小栗旬さんと山田孝之さんが出演する、テレビCM「割れない刑事」をご覧になった方も多いのでは。

タフさが魅力の「arrows Be3」ですが、もう1つの注目ポイントは高い防水性能(IPX5/8)に加えて、泡タイプのハンドソープで洗えるウォッシャブル設計を実現したこと。つまり、「arrows Be3」は“洗えるスマホ”なのです。

“洗えるスマホ”と聞いて頭に「?」が浮かんだ方、その気持ちよ〜く分かります。

確かに、手汗でベタついたり指紋汚れが気になったり、スマホを丸洗いできれば便利かも……と感じる場面もありますが、「水濡れ大敵」なイメージのスマホを洗うことはもちろん、ハンドソープを使ってもOKだなんて、抵抗を感じますよね。正直、「本当に洗えるの?」と半信半疑な気持ちも。そこで今回、Ubergizmo Japan編集部で、“洗えるスマホ”を徹底的に洗ってみることにしました。

とはいえ、洗う前にまずは汚す必要があります。「スマホを意図的に汚す」というのも、心理的抵抗感強いですが、うっかり&ズボラで、“キレイめ”ならぬ“汚め男子”の編集部員Aくんに「arrows Be3」を持たせて、夏休みを過ごしてもらうことにしました。

期待通り、彼はスマホを汚してくれるのか……。

休暇も終盤に差し掛かった頃。Aくんから写真付きでこんなメッセージが送られてきました。「スマホを砂まみれにしてしまいました!」。海水浴場で水着ギャルに見とれていた最中、うっかりスマホを海に落としてしまったとのこと。ボディは海水でベトベト、画面には砂が付着しています。

砂まみれ
砂まみれ

普通のスマホであれば大慌てしそうなハプニングですが、「arrows Be3」なら大丈夫。何故なら“洗えるスマホ”だからですね。

それでは、砂まみれのスマホをキレイにしていきましょう。メーカー公式の洗い方に従って、日本製の家庭用泡タイプ・ハンドソープ(家庭用液体タイプの食器用洗剤でも可)で洗ってみます。

泡を付けたスマホ
泡を付けたスマホ

まずは、スマホの電源をオフに。ハンドソープを手のひらで泡立ててから、本体前面と背面をこするように洗います。このとき、本体上部のスロットキャップとワンセグアンテナを開かないように指で押さえたまま洗うのがポイント。

本来、水濡れを避けるべき電化製品を洗うのは少しドキドキしますが、汚れが目に見えて落ちていくのは、なんだか気持ちがいいかも。

次に、本体についた泡が完全になくなるまで、水ですすぎます。「画面下の充電口やスピーカーを濡らしても大丈夫なの?」と不安になりましたが、こちらもしっかり洗ってOK。むしろ、ハンドソープの成分が残っていると目詰まりが発生して、充電不良や音質低下の原因になのだとか。小さな隙間に入った砂が取れないのではと不安でしたが、細かなところまで洗えるのはありがたいです。

タオルで水を拭き取るところ
電源もオン&すっかりキレイに

最後は水抜きを忘れずに。タオルなどでボディや画面を拭いてから、水滴が飛ばなくなるまで本体を振ります。あとは、充電口やスピーカー、ワンセグアンテナなどの隙間に入った水をタオルを押し当てるなどして拭き取りましょう。

電源もオン&すっかりキレイに
電源もオン&すっかりキレイに

十分に自然乾燥させてから電源を入れると、問題なく動作しました。砂まみれだったスマホはすっかりキレイ!! “汚め男子”のA君もなんだかいつもよりキレイめです。

そのまま使ってみると、なんだか不思議と晴れやかな気分に……。洗いたてのTシャツを気持ちよく着るような、そんな感覚です。毎日使うスマホだからこそ、清潔に保っておけるのは大きな長所なのだなと、改めて感じました。

キレイ好きな方だけでなく、スマホをベタベタ触って汚してしまう小さなお子さまがいるパパやママ、よく海水浴や山登りに出かけるアウトドア好きな方など、幅広い層にオススメできます。

躊躇なくメーカー禁止事項に手を出すA君。その結果は…

丸洗いですっかりキレイになった「arrows Be3」ですが、そこはA君、放っておくと秒単位で汚してくれます。通話で画面に付いた皮脂汚れをそのままにするのはまぁ仕方ないにしても、スナック菓子を食べた手でスマホをポチポチしたり、ラーメンを食べながらスマホを見ていて見事に汁がかかったりと、よくもまぁそこまで汚せるなと思うレベルで汚してくれます。期待を裏切らない男です。

3日もたてば、「あの清潔さはどこへやら」という状態に。あまりの汚れっぷりで、さすがのAくんも再び丸洗いをすることを決意したのですが……。ここで彼はズボラっぷりを遺憾なく発揮します。

洗濯機に入れる
洗濯機に入れる

「手洗いは面倒くさい」と考えて、「arrows Be3って洗濯機で洗ってもいいんすかね」と言い出しました。なるほど、それはたぶん「arrows Be3」か洗濯機、どちらかが壊れると思うと忠告したのですが、あまり気にしてくれません。

ならばと、せっかくなので「いい香り&ふんわり柔らかに仕上げにしてみたら?」とアドバイス。というわけで、洗剤と柔軟剤を投入し、洗濯槽の中でスマホが暴れないように、洗濯ネット&タオルで包みつつ、洗濯機で「arrows Be3」を洗うことに……。早速、洗濯機のスイッチをオン。

洗濯機が回っている
洗濯機が回っている

ときたま洗濯槽の中から聞こえる、「ガン!」という音が気になります。A君は気にしていないのでまぁいいか。待つこと数十分。ピーピーという音ともに洗濯が終了。早速取り出してみると……。

洗濯機から生還したところ
洗濯機から生還したところ

電源は無事付きました! 画面も割れていません! さすがの頑丈さです。ふんわり柔らか仕上げの柔軟剤によって、ほんのり「arrows Be3」も柔らかに……はさすがになりませんでしたが、うん、いい香り。

柔軟剤のCMっぽく青空に掲げた「arrows Be3」
柔軟剤のCMっぽく青空に掲げた「arrows Be3」

これは柔軟剤のおかげですね。スマホから嗅いだことのない、ローズマリーのいい香りがしています。 これからは洗濯機でスマホを洗う時代だ! ……と言いたいところですが、「arrows Be3」を洗濯機で洗うのはもちろんNGです。なぜなら、公式サイトの注意事項にしっかりと明記されていますからね。皆さんは決してマネしないでください。

注意事項の画面キャプチャ
注意事項の画面キャプチャ ※「arrows Be3 F-02L」公式サイトより

良い子はまねしないでね(洗濯機のためにも)

今回の検証は、一緒に洗っていた洋服やタオルがクッションの役目を果たしたことで、洗濯槽と激しくぶつかることがなかったため、奇跡的に洗濯機から生還できたのかもしれません。また、お使いのモデルや各設定などによって条件も異なるので、「arrows Be3」を誤って洗濯機に入れても、必ず動作することは保証できません。

しかしこうして検証結果を見ると、「arrows Be3」が水濡れに強く、耐久性に優れているのは確かだと感じました。

「スマホをポケットに入れたまま洗濯してしまった」というのはよく聞く話。そんな“うっかりさん”も「arrows Be3」を選べば、いざという場面で故障を免れるのかも……しれません。