AppleはFace IDを投入した際にTouch IDを廃止しました。iPhone Xから導入されたFace IDですが、この開発時にはFace IDの実現に労力を割いており、Touch IDは検討対象から外れていました。つい先日発表されたiPad Proにおいても、この方針が踏襲され、Touch IDは取り除かれています。

しかし、Patently Appleの報道によれば、Appleはディスプレイ内にセンサーを組み込む形で、指紋認証を模索していることが明らかになりました。iPhone Xが発表されるときにも噂が絶えなかったディスプレイ上の指紋認証ですが、やはり、といったところでしょうか。

Appleは台湾の生体認証技術に特化した企業が、3月に発表されたローエンドのiPadに、もともとTouch IDセンサーを供給しており、この企業の技術を利用しようと検討しているようです。すでに一部で供給実績があるという面でも、ディスプレイ内Touch IDの実現に可能性を見いだせます。

Appleがこの技術をiPhoneから採用する前に、iPadからスタートする可能性も否めません。一つ言えることは、2019年のiPhoneはこのディスプレイ内指紋認証センサーを採用しない可能性が高いということです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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