世界的には2018年末にも運用が始まる「5G」。多くのメーカーが、5Gスマートフォンを他社に先駆け一番に出すべく、技術を推し進めています。OnePlusやHuaweiといった企業が、2019年に向けて5Gスマートフォンを発表する予定です。
しかしAppleに関しては、2019年に5G対応とはならないようです。Fast Companyが伝えたところによれば、5G対応iPhoneの登場は2020年だといいます。このレポートは、AppleがIntelの8161 5GモデムをiPhoneに使おうとしていることを伝えており、またIntelはこのモデムを10nmプロセスルールで製造するようだと伝えられています。
Intelが10nmモデムの製造に成功すれば、同社はAppleに5Gモデムを提供する唯一のサプライヤーになる可能性があるといいます。10nmプロセスは速度や効率を改善するトランジスタ密度を上げることも期待されており、8060モデムが直面した、バッテリー寿命に影響を及ぼしうる熱暴走問題も解決できる可能性があります。
このレポートは、Intelが5Gモデムの製造に失敗した場合、AppleはMediaTekに乗り換えるようだと伝えています。しかし、これは明らかに「遠い」プランBだ、ともいいます。つまり、AppleとIntelには現状の問題をクリアするのに十分な時間があるだろうということです。
Appleは新技術への適応についていえば典型的に「遅い」と見られており、例えばAppleが4G対応iPhoneを出すのにも時間がかかりました。よって、Appleが5Gに対してそれほど慎重になるのも、驚くべきことではありません。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文はこちら