XPERIA XZ2は“マルチメディアビースト”だ。

長所
・卓越したメインカメラ
・優秀なマルチメディア再生能力
・優れたCPUパフォーマンス

短所
・少し厚みがあり、重い
・セルフィーカメラに若干の弱点あり

評価:9/10
価格:約710ドル(米国価格)

ソニーのXPERIA XZ2は、従来のソニーのデザインから、斬新なカーブデザインに方針転換しました。 1080p/960fpsのスローモーションなど、強力なビデオ録画機能を備えており、世界初の4K HDRにも対応しています。 フロントスピーカーは、マルチメディア再生に向くパワフルなサウンドを再生できます。新しいダイナミックバイブレーションシステムは、今までにない体験を与えるとしています。

Xperia XZ2の主なスペック

・5.7インチIPS液晶ディスプレイ (2160×1080ピクセル)
・絞りf/2のカメラ
・Qualcomm Snapdragon 845、4GB RAM、64GB ストレージ、microSD (最大400GB)
・3180mAhバッテリー
・Android 8.0

市場でのポジショニング

Xperia XZ2は2018年2月1日に710米ドルで、ハイエンド市場に向けて発売されました。

主にコスト面で、Xperia XZ2のライバルとなるのはSamsung Galaxy S9 (約715米ドル)、LG G7 ThinQ (約750米ドル)、Huawei P20 Pro (約840米ドル)、Google Pixel 2 XL (約820 米ドル)です。

デザイン


ソニーの新しい筐体デザインは、以前のボックス状のデザイン(XPERIA XZ Premiumなど)に比べ柔らかく、背面もカーブになりました。筆者は以前のデザインが好みです。以前のデザインは清潔で、ソニーのスマートフォンは他と見分けがつきやすい独特なスタイルの印象を与えました。おそらく、ボックスデザインのベゼルレスバージョンも出せば同じくらいヒットしたでしょう。

この新しいデザインは堅実で、より頑丈なものになるようです。

ソニーは市場調査を行い、人々がカーブしたスマートフォンをより好むと考えたのかもしれません。分かっている事は、デュアルグラス(フロント/バック)のスマホはより成功しやすい傾向があるということです。XPERIA XZ2はスクラッチ耐性の高い(傷つきにくい)強化ガラスであるGorilla Glassの2つのレイヤーにサンドイッチされています。

カメラボタンを含めたすべてのボタンは右側にあります。XPERIAは基本的にカメラを特徴としたデバイスです。背面には指紋センサーを搭載します。

指紋センサーは、本体の中央付近に配置されています。これは、一部のユーザーにとっては喜ばしい配置ではないかもしれません。 しかし、ど真ん中に配置した意図は分かれば、順応するのはそれほど大変でないことが分かりました。いずれにせよ、それはGalaxy S8の指紋センサーのおかしな配置よりもずっとマシです。

このスマートフォンは厚さが約11.1mm、幅72mmで、手に馴染みやすいです。 重量は198gで、これはかなり重い部類になります。これは上記の競合他社より9~18%重いです。

この重さになったのは、デザインが重厚だからです。Galaxy S9より29%、Pixel 2 XLより21%重く、先ほどのラインアップの中で最も大きく重いといえます。

それほどのサイズにもかかわらず、3.5mmのオーディオコネクタはありません。これは物議を醸しています。オーディオコネクタがないのは、今年のXPERIA XZ2にとってデザイン面で重要な部分であるとソニーが考えているからです。また、同社はワイヤレスヘッドフォンが将来のハイレゾヘッドフォンとなることに言及しています。特定の状況においてこの仕様が問題になるかの判断はお任せしますが、少なくともパッケージにはUSB Type-Cから3.5mmアナログイヤホン出力への変換アダプターが付属しています。

ガラスには、金属製の携帯電話にはない「プレミアムなオーラ」を放つ、より滑らかで光沢のある素材を採用しました。これは、視覚的にも触覚的にもそうだといえます。お金は別として、そのようなデザインのリスクは、デバイスを硬い表面に落とした場合に発生しうる損傷のリスクです。それにもかかわらず、とても格好いいのでこれを好む人は多いです。もちろん、ケースで保護することもできます。

Xperia XZ2は、このサイズにおいて素晴らしいパフォーマンスを誇ります。ユーザーが利用できるバッテリー容量は、このサイズのスマホとしては良好です。76.1%の画面占有率も全体的にかなりいいですが、80%代の比率を持つものもあります。

耐久性

スマートフォンがどのように組み立てられたかを分析すると、硬い表面上に落とした際に破損するリスクが高いと推定されます。

落下時の破損を避けるためにスマートフォンがどのように組み立てられているかについての詳細記事はこちら。:LG V20はどうやって落下を乗り切るか。非常に滑らかな表面を持つ丸みを帯びたスマホは、ほんの少しの傾きでもゆっくりスライドする傾向があります。コーヒーテーブルの端に携帯を置く場合は注意する必要があります。

Xperia XZ2はIP68に対応しています。これは、ほこりや水からある程度保護されていることを意味します。
IP68規格の意味は以下の通り。
・粉塵からの完全保護
・最大3メートルの浸水防水
 ・いくつかのケースでは、防水とは、「ある程度の」水が浸透する可能性があることを意味しますが、デバイスを傷つけることはありません

Xperia XZ2は米国軍用MIL-STD 810G認証を取得していません。MIL-STD 810Gは、デバイスが衝撃や振動に耐えられることを確認する一連のテストです。

デュアルフロントスピーカー


XPERIA XZ2は、フロントに強力なデュアルスピーカーシステムを搭載しています。このシステムは、小型の外部Bluetoothスピーカーを使わずとも十分強力で、会議通話や机上での映画の視聴に最適です。これはこれで十分パワフルなのですが、LG G7 ThinQ、Galaxy S9+、HTC U12+など、さらに優れたスマートフォンもあります。

ディスプレイ品質

XPERIA XZ2のディスプレイとカラー設定は素晴らしいです。自由な発想で、私たちは約500NITsの輝度に設定し、最高品質であるGalaxy S9+ディスプレイと比較しました。そのカラーバランスとホワイトレベルはとても喜ばしいものでした。

ソニーは独自の技術を使って色を調整しています。 ソニー製品では画像が明るく表示され、シャープネスが向上しています。

XPERIA XZ2の液晶ディスプレイの方が、HTC 12+よりわずかに上ですが、どちらも液晶ディスプレイの中では優れています。ただ、ブラックの表示品質ではGalaxy S9 +の有機ELディスプレイが圧倒的で、他のほとんどの有機ELディスプレイについてもそうだといえます。

ディスプレイの技術的な分析

Xperia XZ2ディスプレイはIPS液晶パネルを搭載します。IPS/PLSの液晶技術は、モバイルデバイスにおいて初めて搭載し、液晶ディスプレイを新たなレベルへと引き上げました。 IPS/PLSは、通常の液晶よりも多くの色をレンダリングすることができ、より高い彩度や広い視野角を可能にします。

719NITsというディスプレイの明るさは素晴らしいです。一般に、晴れた日などの明るい環境で画面のコンテンツを見るのに、高い輝度は便利です。一般的に、高輝度であるほうが表示画質品質も高いです。

1920×1080ピクセルという解像度は絶対的には高いと考えられますが、競合と比較すると平均よりも低くなります。この価格帯では一般に解像度が高く、ピクセル密度も高くなります(XZ2は424PPIですが、LG G7 ThinQは563PPIです)。 XPERIA XZ2はトレンドにしたがい、16:9からより広い18:9のアスペクト比になっていますが、競合他社はベゼルの狭さやデュアルフロントスピーカーの品質で少し先を行っています。

ソニーはこのディスプレイの色再現性について公表していませんが、1ピクセル10ビットのパネルとBT.2020の推奨により、HDRに適していると評価されています。ソニー独自のHybrid Gamma Log(HGL)HDR規格と互換性があります。最大輝度や暗さについて触れられていないかもしれませんが、Sony XPERIA XZ2は色再現性が非常に良く、最新のHDRコンテンツを利用できるのは利点です。

IPS液晶ディスプレイの中でもまだいくつかの違いがあります。一般的にIPS / PLSは基本的な液晶ディスプレイよりも優れています。しかし、IPS / PLS液晶ディスプレイ全体は有機ELディスプレイほど技術的に斬新ではなく、コントラスト比や色飽和ではかないません。

有機ELにほぼ等しいレベルの優れた液晶ディスプレイを構築することは可能ですが、これらのLCDスクリーンは例外として見なされるべきであり、有機ELと比較して他の利点はありません。現実の世界では、有機ELとの最も顕著な違いはブラックのレベルであり、これはブラックがどれほど深いかということです。 有機ELはパーフェクトなブラックを表示できますが、液晶ディスプレイではこれはできません。

XPERIA XZ2 カメラ

XPERIA XZ2 2X zoom
ソニーは、背面にデュアルカメラのような複数のカメラを搭載することを、これまで拒んできました。ボケやズームにこだわらないのであれば大した問題ではありませんでしたが、それらの機能を好む人たちにはソニー以外にHuaweiやGalaxy、iPhoneなどさまざまな選択肢があります。ボケを利用しない写真ではソニーと他の機種に大差はありませんが、やはりこれらの機能がないので、ソニーのカメラ性能は一歩遅れていると言わざるを得ません。

写真品質と体験

全体的に見ると、XPERIA XZ2のカメラは、明るい光や薄暗い光、写真やビデオのいずれの色であっても、色の処理やレンダリングが非常に秀逸です。色は満足できるもので、とても鮮明ですがやり過ぎというほどではありません。この色品質はソニーの特徴です。おそらく、独自のソフトウェアのおかげです。

屋外テストでは、Galaxy S9+、Huawei P20 Pro、OnePlus 6などいくつかのスマートフォンを使用しましたが、特筆すべきことがない限り、S9+をリファレンスとしています。通常の使用では、XPERIA XZ2はGalaxy S9への優れた挑戦者です。どちらのカメラも同様の写真を撮影できますが、このレビューでは違いを強調していきます。

「XPERIA XZ2はGalaxy S9への優れた挑戦者です。」

昼間の写真では基本的に優れており、XPERIA XZ2のカラーバランスとクオリティーはGalaxy S9+とほぼ同じです。しかしほとんどのハイエンドスマートフォンは、きれいに撮れると考えられる穏やかなテスト条件の下で、実際にきれいに撮影できる傾向にあることに注意してください。

違いを見つけるには、画像を詳しく見なければなりません。ソニーのカメラは高画素であるため、明るいシーンではより詳細に描写できます。しかし、S9+は、より良い、より強力なノイズリダクションを持っており、こちらのほうがよりクリーンな画像だと考える人もいるでしょう。

いくつかの理由から、S9+はフォーカスから外れてもブレがなく鮮明なようです(基本的にレビュー写真は中央にピントを合わせています)。 どうしてそうなるのかはわかりませんが、それを探している人なら分かるでしょう。

別のショットでは、類似点を見つけることができます。 両者の画像は非常に似ています(わずかに露出が低い設定では、ソニーが有利です)。しかし、より詳細に見ると、XZ2の写真はS9+の写真より少しノイジーです。この写真では、S9+が電線の周りのシャープネスをどのように高めているかを正確に示せます。フィルターがそうでなければ存在しない薄い青色の「ハロー」を作り出します(ケーブル周りの青いハローを見てください)。

2倍ズームショットでは、専用の望遠レンズがあるGalaxy S9+には明らかな利点があります。XZ2の19メガピクセルセンサーが昼光の中で細部を描写するのに役立つとはいえ、ソニーができることはあまりありません。ズームとなると、常に光学ズームが勝ちます。

Xperia XZ2撮影サンプル
Xperia XZ2撮影サンプル

HDRが必要となるようなハイコントラストの状況では、両者とも接近していますが、木の葉っぱのディティールや、細部の露出ではS9+にわずかな利点があります。XZ2の写真は、S9 +カメラが描写にやや苦心しているように見える左上隅をはっきりと写しています。おそらく、葉が動いたためにマルチフレームショットをとるのが難しかったと思われます。

暗所でのパフォーマンス

弱い光での環境では、XPERIA XZ2はとても良い結果を出します。Galaxy S9+よりも若干鮮やかで優れた色を出します。一方、少しズームするとS9+の方がシャープになり、ノイズが少なくなります。これは、XZ2の方が開放F値が大きく暗いため、シャッタースピードも遅く、ISO感度も高いためです。
・S9+:f/1.5、1/10秒、ISO800
・XZ2:f/2.0、1/08秒、ISO1600

どのカメラにとっても難しいとされる、夜の街並みの撮影では、2機種とも多くの点で同じでした。ただ、
XZ2で撮った街並みがよりカラフルで好ましいといえます。
S9+は前景の描写が良くHDRも良好ですが、XZ2は全体的に優れており、主題である都市自体のシャープネス、コントラスト、色合いがより良く描写されています。
下記の500pxでのクロップでは、XZ2の解像度がS9+より高いため、ややズームされたように見えることに注意してください。

Xperia XZ2
Xperia XZ2
Galaxy S9
Galaxy S9

動画品質:優れた4K HDR録画

1080p/60fpsでは、ソニーXPERIA XZ2の動画性能は素晴らしく、2Dのイメージシフトに加え、回転の補正も行っているようです。XPERIA XZ2とS9+で、同時にビデオを録画しました。テストクリップでは、歩いているときもXZ2がよく安定していました。一方でS9+の1080p/60fpsの動画が際立ってシャープに見えましたが、その理由は分かりません。

XPERIA XZ2が異彩を放つのが、4K HDRです。カジュアルに撮影している時、すぐにその違いは現れません。しかし、太陽など非常に明るい光源にカメラを向けるなど、極端なコントラストの状況になるとその力を発揮します。非HDR動画では太陽の明るさに対応しようとするため、極端な黒い領域が生じてしまいます。
しかし、HDR動画では、カメラは突然の明るさにも対処し、ブラックアウトせずにディティールを写せます。しかもかなり自然に見えるのです。今回は木の下を歩いて太陽を見上げましたが、夕日のような状況や、車の光が当たる状況などでも、HDRが輝きます。
ただ、XZ2はHDRの計算をする関係で、4K録画は30fpsまでになっています。HDRのない他のスマートフォンでは4K60fpsでの録画が可能であることもあります。

カメラのハードウェア分析


Xperia XZ2の背面カメラの開放F値2.0は「まあ良し」といったところですが、32.8mm2のセンサーサイズは(スマートフォンとしては)非常に大きいと考えられます。F値の暗さとセンサーサイズは、互いに互いを補えますが、究極的にはどちらも優れているのが望ましいです。

19メガピクセルという数は、写真品質のデフォルトの指標として常に使用するべきではありません。晴れた日や非常に明るい光の状況では、画素数は写真の細部とシャープネスのための便利な測定基準になります。たとえば、晴れた日には、画素数の高い風景写真でディティールを表示できます。12 MP、16 MPと21 MPの間の細かな部分での違いは、印刷するか、または大型または高PPIディスプレイ上で見る場合に顕著になることがあります。

しかし暗いシーンでは、画素数が多いことは撮影結果に影響を与えません。大事なことは、センサー上の各ピクセルの物理的なサイズです。高画素なセンサーでは、ピクセルサイズはより小さくなります。すると、暗いシーンで1ピクセルが得られる光情報が少ないことから画質はよくなりません。一方、画素数が少なくピクセルサイズの大きいセンサーになると、1ピクセルが得られる光情報が多いことから画質が良くなることがあるのです。

Xperia XZ2のカメラは、背面のカメラモジュールにOIS(光学手ブレ補正)を搭載していません。OISがないということは素晴らしい写真を撮る機会が減るということです。特に暗い状況では、微弱な手ブレを補正することで画像の明瞭度や暗所性能が向上します。
OISによって、シャッターを長く開き、より多くの光を集めることもできるようになります。手ブレ補正でも、光学式とデジタル式ではまったく異なり、デジタル式は動画撮影を改善するのに適しています。

それにしても、ソニーは動画撮影を目的とした適切なデジタル式手ブレ補正を持っています。これは歩きながら動画を撮るときの不規則な揺れを減らします。ソニーは、5軸手ブレ補正はフルHD30 FPS(1920×1080p/30fps)でのみサポートすると言っています。ソニーはこれを、インテリジェントアクティブモード(5軸手ブレ補正)によるEIS SteadyShot™と呼んでいます。

「SONYが、960fpsのスーパースローモーションをスマートフォンに初めて搭載」

おそらく、ソニーXPERIA XZ2の最も印象的な機能は、フル1080pで960fpsのスーパースローモーションを撮影できる機能を搭載したことです。。 ソニーはモバイルデバイス向けの960fpsスーパースローモーションを開発し、先端を行っています。スーパースローモーションを撮影できる、他の主なスマートフォンはGalaxy S9ですが、解像度は720pまでです。しかし、S9の被写体の動きに基づく視覚的なトリガーメカニズムが優れていると私はまだ思っています。ソニーがいつかこのようなものを追加することを願っています。同社はそれを行うために必要な技術をすべて持っています。

Xperia XZ2カメラのオートフォーカスは、デュアルピクセル位相差AF技術に基づいています。デュアルピクセルAFは、位相差検出ハードウェアの素晴らしいタイプです。性能と効率の面で位相差AFの利点を持ち合わせつつ、AFカバー範囲が通常の位相差AFよりも優れているという特徴があります。

デュアルピクセルAFは、ピクセルを2つの小さなサブピクセルに分割することによって可能にしています。わずかに異なる視点から見るものを比較することによって、そのピクセルの画像が合焦している(同相である)か否か(同相ではない)を判断します。デュアルピクセルAFは現在、スマートフォンのAFでは最速で合焦する方法です。これははもともとハイエンドのデジタル一眼レフカメラに搭載されている機能でした。

セルフィーカメラ


XPERIA XZ2の前面カメラは、昼間はかなり良い性能を発揮しますが、レンズとセンサーがそれほど強力ではないため、低照度ではそれほど良好ではありません。夜間には、入射する少量の光を補うためにISO感度が上がりますが、それによってノイズも増えます。

XZ2のセルフィーカメラの良い点は、競合他社よりもビデオをスムーズに撮影できるデジタル式手ブレ補正です。Galaxy S9との主な違いは、XZ2がシーン全体を測光に使うのに対し、Galaxy S9は画面の中心(あなたの顔)を測光に使う傾向があることです。XZ2は、あなたの背景を写したい場合により良いかもしれません。また、顔が主要なのであればS9の方が良いかもしれません。

また、XPERIA XZ2にはクールな3Dフェイスキャプチャオプションもあります。数分で、非常にリアルな3Dの頭部を作成して、オンラインで共有できます。結果は非常に素晴らしいですし、おそらく今までのスマートフォンで見た中でもベストです。実際、それは2Kのゲームの巨大なキャプチャリグで、私が何年も前に試した同様のものよりも優れています。

カメラハードウェアの分析

5メガピクセルのセルフィーカメラには、小さな約6.5mm2のセンサーが装備されています。これにf/2.2のF値を加味すると、照明条件が悪化するにつれて問題になることは驚くことではありません。 昼間の写真の場合は確かにこれでも十分ですが、より高いメガピクセル(およびセンサーサイズ)のセルフィーカメラモジュールを備えた同様の価格帯のスマートフォンに食われる可能性もあるでしょう。

XPERIA XZ2 バッテリー

Xperia XZ2のバッテリー容量は3180mAhです。これはハイエンドスマートフォンの中でも、非常に優れています。

バッテリー稼働時間は、スマートフォンの最も重要な機能の1つです。特に、同じOS(Android、iOSなど)で比較する上で主なスペックはバッテリー容量です。バッテリー稼働時間はさまざまな要因に影響を受けますが、主なものはSoC、ディスプレイおよび無線機能(LTE、WiFi、基地局のロケーションなど)です。ベンチマークを通じて、各ユーザーがどれだけのエネルギーを消費するかを正確に見積もることは不可能です。しかし、2つのことは間違いなく常に良いことです。
・より大きなバッテリー容量
・高速充電

この製品のバッテリーはリムーバブルではありません。これは現在のスマートフォンにとって典型的なものです。埋め込まれたバッテリーは取り外すことも簡単に交換することもできませんが、同じ製品設計ではより小さな設計やわずかに大きなサイズのバッテリー搭載が可能となり。XPERIA XZ2にはワイヤレス充電機能が内蔵されています。

XZ2のディスプレイは、わりと標準的な画面解像度です。これは表示品質の観点からは欠点かもしれませんが、表示のために計算しなければならない画素数を減らすことは、バッテリー寿命にとっては良いことです。

同梱の充電器で充電すると、毎分29mAhの速度で充電できます。これは、同じカテゴリの他のスマートフォンで標準的な毎分50mAhよりも著しく低速です。これはデフォルトの充電器が高速充電モードを利用できないからだと思われます。他社のクイックチャージを使用すると、他のスマートフォンと同様に、最大毎分45mAhで充電できます。

バッテリーの寿命を延ばすために、ソニーはQnovoの技術を利用しています。バッテリーの化学的状態を継続的に監視することにより、この技術は、従来の方法ほどバッテリーにストレスを与えることなく、バッテリーを充電できると言われています。この技術は、急速充電技術と連携して動作することもできます。

動作速度

XZ2のメインプロセッサは、QualcommのSnapdragon 845(8コア2.7GHz)で、4GBのメモリ(RAM)を搭載します。これはAndroid端末で使用できる最も強力なプロセッサーです。

RAMは、マルチタスクや多くのアプリ、サービスを使用するために重要です。メモリが逼迫している場合、OSは低速のフラッシュストレージに読み書きする必要が出てくるため、動作が低速になることがあります。これはスマートフォンの低レイヤーと高レイヤーの重要な違いの1つになっていますが、今やこの違いはぼやけつつあります。

チャートに注目する前に、ほとんどのテストは通常、システムまたはグラフィックスのパフォーマンスのための緩いインジケータであることを認識しておくべきです。異なるクラスのスマートフォン(エントリーレベル、ミッドレンジ、ハイエンド)間で比較すれば明確なパフォーマンスの違いが分かりますが、同じクラスでそれほどの違いを見出すのは困難です。ベンチマークの結果だけで、スマートフォンの購入を決定するべきではありません。

GFXBenchでのゲームパフォーマンスの値は、3Dグラフィックスを使用する重いアプリに主に適用されます。パズルや2Dゲームのようなカジュアルなアプリは、この種のパワーを必要とせず、今どきのスマートフォンであればどれでもそれなりに動作します。

ご覧のように、XPERIA XZ2は、Snapdragon 845を搭載する他のスマートフォンとまったく同じようなパフォーマンスを出します。時に、非常に高い帯域幅、またはわずかに高度な総合的CPU性能で異彩を放ちます。システム全体のベンチマークでは、同じシステム上で実行されている他のスマートフォンと同等のレベルであることが示されています。

無線通信のパフォーマンス

ワイヤレスネットワーク(3G/4G)のパフォーマンスは、ピークのダウンロード/アップロード速度と考えられがちですが、それらの平均速度も重要です。最近の4G/LTEは主要なネットワークですが、まもなく5Gが登場します。 理論的なLTEパフォーマンスが高くなるにつれ、体感する速度の平均も良くなっています。また、無線通信事業者は、コストを最適化するために、より効率的な無線ネットワークを提供しています。

Xperia XZ2にはCAT18モデムが搭載されています。このパフォーマンスレベルは、現在のLTE通信の最先端です。全てのSnapdragon 845搭載スマートフォンが最高のLTEカテゴリを実装しているわけではなく、新しいLTE規格はネットワークが不安定な地域ではより良い傾向にあるので、これは利点になる可能性があることに注意してください。

ストレージ

64GBの内部ストレージは、ほとんどのユーザーにとっては十分です。より多くのストレージが必要な場合は、microSDカード(最大400GB)を追加して写真やフィルムを保存できます。ムービーを録画するのであれば、できるだけ速いmicroSDを使用してください。
ソニーは、USB 3.1 Gen1(5Gbps)でスマートフォンを接続できる珍しいメーカーの1社でもあり、他の多くのスマートフォンで使用されているUSB 2.0や3.0よりもはるかに高速です。これは、4K HDRムービーのような大きなファイルをPCとの間でコピーする場合に特に便利です。

まとめ

XPERIA XZ2は、頑丈で見栄えのいいスマートフォンです。ソニーは近年、最高のスマートフォンを作るために「居心地の良い」ゾーンから外れています(さらにXZ2 Premiumもあります)。 XPERIA XZ2はXZシリーズの魂を継承しています。なぜなら、他のどのスマートフォンよりも強力に、マルチメディアの撮影や視聴に特化した「パワーハウス」だからです。

「マルチメディアパワーハウス」

これは、4K HDR撮影を可能にした初のスマートフォンで、非常にコントラストの高い状況で素晴らしいビデオを撮影し、非常に優れた映像とオーディオ体験を提供します。また、1080p960fpsというスーパースローモーション撮影も可能です。XZ2のカメラはポストプロセスが少なく、多くの他のハイエンドスマートフォンよりも写真に「自然な」見た目を提供します。

XPERIA XZ2が競争の激しい状況でしっかり進むのは容易ではありません。他のスマートフォンも同様に高速か、より小型か、より高度な工業デザインプロセスといった特徴があるのも事実です。おそらく、他のスマートフォンは、より多くのバッテリー容量またはより高解像度のディスプレイを持っています。XZ2は「頭を悩ます必要のない」買い物ではないかもしれませんが、今日そのようなハイエンドスマートフォンを見つけるのは難しいです。少なくとも、XZ2はあなたが探しているかもしれないいくつかの明確な特徴を持っているのはここまで見てきた通りです。

XPERIA XZ2の潜在的な短所のほとんどは、個人的な好み(サイズ、重量、デザイン)に関係しているので、その点は置いておきます。技術的には、この電話は非常にパワフルだといえます。

全体の評価:9/10

編集部が日本向けに翻訳編集したものです

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