Lenovoはスペイン・バルセロナで開催されたMWC 2026において、ビジネス向けノートPCの主力シリーズとなる「ThinkPad T14 Gen 7」と「ThinkPad T16 Gen 5」を発表した。今回の新モデルでは、性能向上だけでなく「修理のしやすさ」と「モジュール設計」に重点を置いた設計が大きな特徴となっている。

最大のポイントは、分解や修理の容易さを評価するiFixitの修理スコアで満点となる「10/10」を獲得した点だ。企業のIT部門やユーザーが部品交換やアップグレードを行いやすい設計になっており、製品寿命の延長やメンテナンスコストの削減につながる。

特に注目されるのは、新たに採用された「工具不要のバッテリー交換システム」だ。従来のモデルでは内部にアクセスするためにドライバーが必要だったが、新モデルでは2つのリリースボタンを押すだけでバッテリーを取り外せる仕組みになっている。これにより、ユーザー自身でも簡単にバッテリー交換が可能になった。

さらに、故障しやすいUSB-C充電ポートもモジュール化されている。ポートが破損した場合でも、マザーボード全体を交換する必要はなく、ポート部分だけを交換できる設計となっている。内部にはQRコードも配置されており、スマートフォンで読み取るとLenovoのサポートページにアクセスでき、部品交換の手順動画やマニュアルを確認できる。

そのほか、メモリ(RAM)やSSDストレージ、キーボード、5Gモジュールや無線カードなどもユーザーが交換できる設計となっており、アップグレードや修理の自由度が大きく向上している。

性能面では、Intelの次世代プロセッサ「Panther Lake」またはAMD「Gorgon Point」プラットフォームを採用。最大64GBのLPCAMM2メモリ、PCIe Gen5 SSD(最大2TB)に対応し、Wi-Fi 7やBluetooth 6など最新の通信規格もサポートする。

ディスプレイは最大2.8K(2880×1800)OLEDパネルを用意し、100% DCI-P3の広色域やDolby Visionに対応。特にT16 Gen 5では新たに2.8K OLEDディスプレイの選択肢が追加された。

バッテリー容量も刷新され、T14 Gen 7は最大75Whに増加(前世代は最大57Wh)。一方、T16 Gen 5も同じく75Whバッテリーを採用している。

ポート構成はビジネス用途を意識した設計を維持しており、Thunderbolt 4(USB-C)×2、USB-A×2、HDMI、RJ-45 Ethernetなどを搭載する。

ThinkPad T14 Gen 7とT16 Gen 5は2026年4月に発売予定。欧州での価格はT14 Gen 7が約1,400ユーロから、T16 Gen 5が約1,500ユーロからとなる予定だ。今回のモデルは性能だけでなく、修理性や持続可能性を重視した新しいThinkPadの方向性を示す製品となっている。