スペイン・バルセロナで開催されたMWC 2026において、ドイツの老舗カメラメーカーLeicaと中国のスマートフォンメーカーXiaomiが共同開発した最新スマートフォン「LeitzPhone 4」が発表された。両社はこれまで研究開発中心の協力関係を築いてきたが、2025年末に戦略的な共同開発体制へと進化。今回の端末はその成果を象徴するモデルとして登場した。

LeitzPhone 4は「Focus on the Essential(本質にフォーカス)」をコンセプトに掲げ、スマートフォンと伝統的カメラの融合を目指して設計されている。LeicaのCEOであるMatthias Harsch氏は発表の中で、100年以上にわたり培ってきた同社の哲学をスマートフォンに落とし込み、テクノロジーによってクリエイティビティを解放することを目標にしたと語った。

外観はアルミニウム合金ボディにニッケル陽極処理を施したプレミアムな仕上がりとなっており、背面には「Leica Camera Ring」と呼ばれる物理リングを搭載。このリングを回転させることでズームや露出などを手動調整でき、従来のカメラの操作感を再現している点が特徴だ。

カメラ性能もスマートフォンの枠を超える仕様となっている。メインカメラには1インチサイズの50MPセンサー「Light Fusion 1050L」を採用し、LOFIC技術により高いダイナミックレンジとHDR性能を実現。さらに200MPのLeica望遠レンズは75〜100mmの可変焦点距離を持ち、最大400mm相当の撮影が可能となる。加えて50MPの超広角カメラも搭載されている。

ソフトウェア面では「Leica Essential Mode」や「Leica Looks」を搭載。これによりLeica M9やM3など歴代カメラの描写スタイルをスマートフォン上で再現できる。動画撮影ではDolby VisionやACES Logに対応し、4K/120fpsのプロフェッショナル向け撮影も可能だ。

本体スペックは6.9インチのLTPO OLEDディスプレイ(最大120Hz、3500ニト)、Snapdragon 8 Elite Gen 5プロセッサ、16GB RAM、1TBストレージを搭載。6000mAhバッテリーと90W急速充電、50Wワイヤレス充電にも対応する。

さらにXiaomiは写真撮影を強化するアクセサリー「Photography Kit Pro」も発表。PUレザーのグリップ、二段階シャッター、動画専用ボタン、2000mAhの追加バッテリーなどを備え、装着するとカメラライクな操作が可能になる。また専用UI「Fastshot」が起動し、マニュアル撮影機能を拡張する。

LeitzPhone 4の価格は1999ユーロ(約2300ドル)で、限られた市場向けに展開される予定。スマートフォンとカメラの境界をさらに曖昧にする“ブティック系フラッグシップ”として注目を集めている。