CES 2026で発表されたHPの「OMEN Max 16」は、携帯性よりも“持続的な高性能”を最優先に設計された16インチのハイエンドゲーミングノートPCだ。最大の特徴は、Intel構成で**最大300Wの総プラットフォーム電力**を長時間維持できる点にある。460WのGaN電源アダプターを採用し、瞬間的なブースト性能ではなく、連続負荷時の安定したパフォーマンスを狙った設計思想が貫かれている。

その中核となるのが冷却機構だ。マザーボードの約60%を覆う大型ベイパーチャンバーに加え、CPUとGPUの双方に液体金属を用いた「OMEN Cryo」サーマルコンパウンドを採用。さらに、3基目のファンを追加した「OMEN Tempest Cooling Pro」や、ホコリの蓄積を抑えるFan Cleaner機能により、長時間のゲームプレイでも性能低下を起こしにくい構成となっている。

CPUは次世代IntelプロセッサーまたはAMD Ryzen AI CPUを選択可能で、GPUはIntel構成で最大GeForce RTX 5090 Laptop GPUまで対応。メモリは最大64GBのDDR5、ストレージにはPCIe Gen5対応SSDを用意し、ノートPCでありながらデスクトップ級の拡張性を確保している。

ディスプレイは16インチ・16:10比率で、2.5K解像度のOLED(最大240Hz)を中心に複数構成を用意。0.2msの高速応答、最大1100ニトのHDR輝度、DCI-P3 100%カバーと、映像品質も妥協はない。入力面では1000Hzポーリングレート対応のキーボードを採用し、競技性の高いゲームにも対応する。

OMEN Max 16は、薄型軽量を追求する近年のノートPCとは一線を画し、「16インチ筐体でどこまで持続性能を引き上げられるか」に真正面から挑んだ1台だ。HPが掲げる“世界最強クラス”という主張は、スペックの派手さではなく、電力供給と冷却設計の積み重ねによって裏付けられている。