Samsungが初の“3つ折り”スマホGalaxy Z TriFoldを発表。外観は大型のGalaxy Z Fold 7に近く、カメラは200MPメイン(OIS, f/1.7)+12MP超広角(120° AF)+**10MP望遠(OIS, 3×光学)**の3眼構成。チップにはSnapdragon 8 EliteのGalaxy専用版、OSはAndroid 16とOne UI 8.0を採用し、性能・生産性・携帯性の両立を目指す。

最大の強みは10インチのLTPO Dynamic AMOLED 2X(2160×1584, 1–120Hz, 1600nits)の折り畳み内部ディスプレイと、6.5インチ外部ディスプレイ(2600nits)の併存だ。開くと最薄3.9mmのタブレット級シート、閉じると12.9mm・309gで3セルの5600mAh大容量バッテリーを搭載。誤った順序で閉じようとすると振動・アラートで防止。2つのヒンジはサイズ違いでデュアルレール構造に支えられ、ギャップ低減とスムーズな折り畳み、耐久性向上を狙う。素材にはtitanium、Advanced Armor Aluminum、ガラス繊維やセラミック補強ポリマーを併せ、パネル保護を重視したインワード折りで“壊れにくさ”を訴求。

また、Samsung DeXの独立動作により、スマホUIをPC風の作業環境へ変換。最大3アプリ同時マルチタスクが可能で、大画面を活かした“モバイルとPCの融合点”を作る。一方で45W有線/15W無線充電は競合Mate XT Ultimateより控えめだが、Galaxy Zシリーズ最大バッテリーとしての安心感を打ち出す。

発売は韓国で12月12日、その後厳選国際市場へ拡大。価格は2000USD超が見込まれ、ハイエンド折りたたみ市場の主戦場に殴り込む形だ。Samsungは「持ち運べる巨大な1枚」を掲げ、折りたたみの先となる新フォームファクターの時代を切り開こうとしている。