Xiaomiは、中国市場向けに「Mijia Smart Camera Video Call」を発表した。本製品は3.5インチディスプレイを搭載したビデオ通話対応スマートカメラで、シンプルな操作性とホームセキュリティ機能を兼ね備えた多用途デバイスとして設計されている。

外観は小型の卓上用デジタル時計のようなミニマルなデザインで、画面にはビデオ通話時の映像に加え、日時や天気情報、カスタム背景も表示できる。右側には通話の開始/終了ができる物理ボタンを配置し、誰でも直感的に操作できる点が特徴だ。

搭載カメラは4MP・F1.6の明るいレンズを採用し、暗視撮影にも対応。夜間や薄暗い部屋でも監視用途として活用できる。録画データはクラウド・microSDカード・NASと複数の保存先に対応し、家庭ごとの運用スタイルに合わせた柔軟な使い方が可能だ。

また、Mi Homeとの連携により、部屋が空になったら自動で照明をオフにするなど、スマートホーム機器との自動連携にも対応。加えて、緊急時に利用できるSOS機能や警報機能も備え、子ども、シニア、ペットの見守り用途に適している。

ビデオ通話はMi Homeアプリに加え、中国で広く使われるWeChatでも行えるため、スマホに不慣れなユーザーでもワンタッチで家族とつながれる点が大きな利点だ。特に高齢者や小さな子ども、遠隔で家族の様子を気軽に確認したい家庭など、スマホやタブレットでは複雑に感じるユーザー層をメインターゲットとしている。

価格は175元(約24.5ドル)と非常に手頃で、スマートディスプレイと監視カメラの“いいとこ取り”をしたコストパフォーマンスの高い製品として注目される。中国市場での発売を皮切りに、今後のグローバル展開にも期待が寄せられる。