Nothing のサブブランドとして知られる CMF が、初のオーバーイヤーワイヤレスヘッドホン CMF Headphone Pro を正式にリリースしました。価格は約 99 米ドルと設定され、国内ブランドの高級モデルとは一線を画す、コストパフォーマンス重視設計が特徴です。
🔋 驚異のバッテリー性能と ANC(アクティブノイズキャンセリング)
•バッテリー持続時間 は ANC 無効時で最大 100 時間という公表値。ANC を有効化した状態でも約 50 時間再生可能とされ、多くのハイエンド機を上回るスペックです。 
•5 分の急速充電で 4 時間 の使用が可能。USB-C 端子による充電をサポートし、一部スマートフォンからの給電も利用可能とされています。 
•ANC 機能は アダプティブ型 で、周囲の騒音状況に応じて遮音レベルを自動調整する設計です。 
こうした仕様は、長時間移動や旅行、通勤通学などの用途を念頭に置いた設計と言えます。
⚙ 操作系:物理ボタンと「Energy Slider」による即時操作
•多くのヘッドホンがタッチ操作を採用する中、本モデルは 物理ボタン操作 を重視しており、電源/Bluetooth ボタン、マルチファンクションローラー、そしてアクションボタンを備えています。これらは Nothing X アプリからカスタマイズ可能です。
•最大の特徴と言えるのが Energy Slider(エナジースライダー)。これはリアルタイムで 低音・高音の調整 を行える物理スライダーで、アプリ操作を挟むことなく音質傾向を変えられる点がセールスポイントとなっています。 
この即時操作性は、特に「音楽ジャンルによって音の印象をすぐに変えたい」ような用途に向きます。
🎨 デザインと付属性:モジュラー性・交換可能パーツ
•デザインは 曲線的で丸みを帯びたシルエット を採用。直線的な構造を特徴とする Nothing の上位ヘッドホンとは対照的な選択です。 
•イヤーパッドは 着脱可能・交換可能 な構造で、標準色に加えオレンジやライトグリーンといったカラー展開も別売で提供予定。ユーザーは見た目・触感を自分で変えられる設計です。 
•カラーバリエーションは ダークグレー、ライトグレー、ライトグリーン の三色。アクセントカラーで個性を出す仕組みが意図されています。 
🎼 音質と技術仕様:LDAC・Hi-Res・モジュラー補正
•ドライバーは 40mm を採用。Hi-Res 及び LDAC 対応 により、ワイヤレスでも高音質再生を狙っています。 
•ハイブリッド ANC(アクティブノイズキャンセリング)による遮音力は最大で 40dB に達するとの表記もあります。 
•Audiodo 等を用いた パーソナルサウンドプロファイル 機能も備え、ユーザーの耳特性に応じた音響補正を可能とする仕様も報じられています。 
💵 価格・販売スケジュールと立ち位置
•公式価格は 99 ドル と設定され、ハイエンドモデルの半額以下に抑えられています。 
•CMF Headphone Pro は 2025年9月29日に英国/EU でまず発売され、米国市場では 10月7日より順次提供される予定です。 
•この価格帯と仕様は、ワイヤレスヘッドホン界隈における “バジェットプレミアム(価格抑えつつ高性能)” の一角を狙った戦略的な製品と見られます。
🔍 総評:コスパに強みを持つ野心作
CMF Headphone Pro は、低価格帯ながら 100 時間バッテリー・アダプティブ ANC・リアルタイム音質調整スライダー・交換可能パッド といった先進機能を網羅したヘッドホンです。価格性能比では他社上位モデルを凌駕する可能性を持っており、ガジェット好きや音楽愛好家にとって強い注目対象になり得ます。
ただし、宣伝スペック通り性能を発揮できるか、遮音性能・接続安定性・音質の実測精度などが実機でどう評価されるかが鍵です。