AOC は、ゲーマー向けハイエンドモニタ AGON Pro の新型、26.5インチ QD-OLED モデルを発表しました。正式型番は AG276QKD2 であり、ネイティブ 2560×1440(QHD)解像度、驚異の 500Hz リフレッシュレート を実現しています。価格はイギリス版で約 830 ドル(英国価格換算)から。

🎨 パネル仕様と画質性能
このモニタは、Samsung 製 QD-OLED パネルを搭載。10bit 表示に対応し、色域性能も優秀で sRGB 100%、DCI-P3 99%、Adobe RGB 98% をカバー。
また、DisplayHDR 500 True Black の認証を取得し、ピーク輝度 1,000 ニト、静的コントラスト比 150 万:1 の性能をうたいます。“有効表示領域” は 90%を超える設計で、画面を効率よく使えるように考慮されています。 

🎮 ゲーミング機能:速度と同期性能
このモニタの最大の見どころは、やはり 500Hz の超高速リフレッシュレート。競技性の高いゲームプレイでも滑らかさを追求できます。  応答速度(GtG)は公称で 0.03ms と高速。  また、Adaptive Sync や FreeSync 対応によりティアリングの抑制も図られています。  さらには、ゲーマー支援機能として Dynamic Crosshairs、Game Color、Shadow Control といった機能を揃え、視認性・操作性を補助。  PiP や PbP といったマルチ表示機能も搭載予定。 

⚙ 接続端子・スタンド・デザイン面
接続インターフェースは、HDMI 2.1 ×2(DSC 対応)、DisplayPort 2.1 ×1、USB 3.2 Gen 1 ×2、USB アップストリーム端子、3.5mm オーディオジャックを備えています。  ただし、USB-C ポートは搭載されていません。  スタンドは高さ調整(130mm)、チルト(−5° ~ +23°)、スイベル ±30°、ピボット回転も可能で、VESA マウント対応。  デザイン面ではブラック×ガンメタルのツートン調に、リア RGB ライティング効果をカスタマイズできる仕様が加わっています。スピーカーは 5W ×2 の内蔵型。 

🔒 パネル保護と画質保持
QD-OLED 特有の焼き付きリスクに配慮して、AOC は QD-OLED Care 技術を導入し、長期使用時の画質変化抑制を目指す設計としています。 

💰 価格・展開と留意点
ヨーロッパでは €949、英国では £679(約 830 ドル相当)での提供がアナウンスされています。  ただ、米国での展開時期は未発表。輸入や地域差を確認した上で購入する必要があります。 
このモニタは、超高速リフレッシュレートと高画質・色再現性能を兼ね備えた“競技寄り OLED モニタ”という立ち位置になります。ただし、500Hz を活かせる環境(GPU 性能・接続規格・ケーブル仕様など)が整っていることが前提であり、それらが足を引っ張ると性能を持て余す可能性もあります。
また、同系統製品として以下のようなモデルも市場に出ています:
•AOC Q27G4ZQD/11:QD-OLED 採用の 27 型モデル
•AOC AG276QZD:QHD・240Hz 対応の OLED ゲーミングモニタ
•AOC Q27G4ZD/11:類似仕様の競合モデル
これらは性能・価格帯・用途で選択肢となります。AOC の AGON Pro 26.5″ QD-OLED モデルは、ハイエンドゲーマーや競技志向者向けの強力な選択肢として注目すべき製品です。