Logitech は、最新のワイヤレスソーラーキーボード Signature Slim Solar+ K980 を発表し、環境配慮と利便性を両立させた新モデルとして話題を呼んでいます。価格は米国で 99ドル。

☀️ Logi LightCharge:あらゆる光を電源に変える設計
K980 の最大の特長は、Logi LightCharge 技術により 200ルクス以上の人工照明でも充電可能 という点です。太陽光だけでなくデスク灯など屋内照明でも発電できる仕様とし、室内環境での実用性を大幅に高めています。充電が完了すれば、最大で4か月間の完全暗闇状態でも動作可能 という公称値も掲げています。 
また、バッテリーは 交換可能構造 とされており、iFixit が交換部品を供給する予定とされている点にも注目です。寿命は10年を見込む設計とされています。 

⌨ デザイン・接続・操作性
K980 はフルサイズかつスリムな筐体を持ち、薄さ 20.2mm、重さは約 700g 程度です。 
キー構成はシザー方式(パンタグラフ方式)を採用し、静音性を重視した打鍵感となっています。複数デバイス接続をサポートし、Bluetooth 接続とともに Easy-Switch キーで最大3台まで切り替え可能。 
Logi Options+ アプリを通じて、Action Key や AI Launch key のカスタマイズも可能。たとえば AI Launch key は Windows 環境では Copilot、ChromeOS 環境では Gemini を起動するよう初期設定されており、別の AI ツールへ割り当て直すこともできます。 
特徴的なのは、USB ポートや充電端子を一切持たない完全ソーラーデザイン であること。充電はすべて光エネルギーに依存します。省電力設計のため、Caps Lock やバッテリーインジケータ LED もあえて省かれています。 

🧩 メリット・懸念点と実用性
メリット
•ケーブルや電池交換の手間から解放される「メンテナンス不要の設計」。
•交換可能なバッテリー構造により、長期利用を見据えたサステナビリティ対応。
•AI やマルチデバイス操作を強化したキー機能で、現代用途に即した設計。

懸念点・注意点
•光が十分でない環境(薄暗い室内・夜間使用など)では充電が追いつかない可能性あり。
•USB 充電補助手段がないため、光源に依存する運用になる点はユーザー環境によって制約となり得ます。
•競合キーボードと比較すると、キー感触や材質(スクリーン印刷キーキャップなど)に妥協があるとするレビューも既に挙がっています。 

✅ 総評
Logitech の Signature Slim Solar+ K980 は、まさに「光で充電するキーボードの進化形」と言えるモデルです。Desk やオフィスでの使用環境に適した設計を取り込みつつ、環境負荷軽減の観点も兼ね備えたプロダクトとして注目されます。