Microsoft は 2025年9月15日、Windows PC 用の Xbox アプリに、Steam・Epic Games Store・GOG・Battle.net といったサードパーティのゲームストアとの統合機能を正式リリースしました。最初は ASUS の ROG Xbox Ally などハードウェアと連動したテストや Xbox Insiders プログラムで試用されていた機能ですが、今回すべてのユーザーに展開開始となったものです。

🔍 主な変更点:自動検出、統一ライブラリ、ストア表示
•Xbox アプリをアップデートすると、ユーザーの各ストアのアカウントにログインしているゲームを自動でスキャンし、PC にインストールされた対応ゲームを Xbox アプリの統合ライブラリに追加できるようになりました。各ゲームのアイコンには、購入元ストアを示す小さなロゴが角に表示され、Game Pass のアイコンとは別に識別できるようになります。
•サイドバー(サイドメニュー)が更新され、最近プレイしたゲームを目立たせる表示が強化されました。さらにライブラリをストア別にフィルタリングする機能も追加され、使いたいゲームストアのタイトルだけを絞って表示することが可能です。
•統合設定も細かくなっており、「Settings > Library and Extensions > Installed Games」の項目で、各ストアの同期を個別にオン/オフできるトグルスイッチが用意されています。即ち、すべてのストアを自動的に統合したくないユーザーも、必要なものだけを選べます。

🔁 クロスデバイスでのプレイ継続性も視野に
Microsoft はさらに、「クロスデバイスでゲームを継続してプレイできる機能」を月末までに追加予定としており、たとえば Xbox Series X 本体でプレイしていたゲームを PC や携帯型機器、クラウドへ切り替えて続けられるようにするとのこと。ただしこの機能は当面、Microsoft Store で購入したタイトルや Game Pass の対象タイトルが中心となる見込みです。

🤝 なぜ今回の統合が重要か
•Xbox エコシステムをよりオープンに、PC プラットフォームらしくするという Microsoft の戦略が色濃く表れています。他社ストアのゲームを取り込んで、Xbox アプリをゲームライブラリの中枢ハブと位置付けようとしているわけです。
•ゲーム履歴の同期、ストリーミング可能な購入済ゲームの扱いなど、既存の Xbox や Game Pass 利用者にとっても利便性の向上が見込まれます。

✅ 総括:PC ゲーミング体験の一歩前進
Xbox アプリの今回のアップデートは、「複数ストアのゲームを一か所で管理したい」というゲーマーのニーズに応えるものです。ライブラリの統一やストア別表示、クロスデバイス継続プレイの準備など、細かな使いやすさ改善が積み重なっています。
ただし、「すべてのゲームが対象になるわけではない」点や「購入元ストアによっては制限がある」点は注意が必要です。各ユーザーはアップデート後、自身の環境で対応タイトルを確認することが重要でしょう。
この統合は、PC ゲーミングの管理の煩雑さを軽減し、Microsoft のプラットフォーム戦略にも新たな地平をもたらす動きです。ガジェット好きやゲーマーならば、この改善を早速試してみる価値があります。