Appleは2025年9月、「Apple Watch Series 11」を正式に発表しました。新モデルは、シリーズ10からデザイン上の大きな変化こそ少ないものの、多くの新機能を備え、健康モニタリング・耐久性・通信性能を着実に進化させています。予約は米国で9月19日出荷を予定。価格は42mm GPSモデルで 399ドルから。
🔍 主な機能強化ポイント
5G対応と通信アップグレード
Series 11 は初めて 5Gセルラー接続を搭載し、電波の弱い場所でも改善した受信性能を提供する新設計のアンテナを装備しています。GPS + Cellular モデルもあり、iPhoneを持たずに通信が可能な場面が増える見込みです。
健康モニタリングの進化
•高血圧通知機能(Hypertension Notifications) が新搭載され、光学式心拍センサーを使って 30日間にわたり血管反応を背景で分析し、高血圧の可能性を検出するとアラートします。医療診断ではないものの、予防的観点で注目されています。
•Sleep Score(睡眠の質スコア) により、睡眠時間だけでなく各睡眠段階や睡眠の乱れ、就寝習慣を総合的に評価可能に。夜間の着用も実用的なバッテリー性能が確保されました。
デザインと耐久性
•デザインはシリーズ10を踏襲しつつ、より薄く快適な装着感を追求し、アルミニウムモデルには Ion-Xガラスにセラミックコーティング を施し、前モデル比で 2倍の傷付け耐性 を実現。チタンケースモデルには引き続きサファイアクリスタルガラスを採用しています。
•カラーバリエーションはアルミモデルで Space Gray, Jet Black, Rose Gold, Silver、チタンモデルで Slate, Gold, Natural の各色を用意。
🔋 バッテリー寿命と充電
•通常使用時で 最大24時間のバッテリー持続 を謳い、18時間程度だった旧モデルより改善。睡眠トラッキングを含め一日を通して使いやすくなっています。
•また、15分の急速充電で最大約8時間の使用が可能という仕様も追加され、短時間での立ち上げ性能も改善。
🛠 OSと操作性の刷新
•新しい watchOS 26 とともにリリースされ、多数の新機能が含まれます。特に「ワークアウトバディ(Workout Buddy)」による AI を活用したフィットネス・インサイト機能や、通知やアラームなどを手首の動きで操作できる Wrist Flick Gesture の導入は、日常の使い勝手を向上させるポイントです。
•健康・フィットネス機能だけでなく、耐久性や通信性といった基本性能の底上げも含め、総合的なアップデートとなっています。
✅ 総評:着実な進歩、買い換えにも価値あり
Aple Watch Series 11 は、デザインの大刷新というよりも 健康機能の拡充・バッテリー持続の改善・5Gの導入・耐傷性能の強化 という、ユーザー体験を根本から支えるアップデートを重視しています。Series 9 やそれ以前のモデルを使っているなら、かなりの改善を感じられるはずです。
ただし、Ultra シリーズのようなラギッドな仕様を求める人には物足りないかもしれません。価格は旧シリーズと据え置きであり、コストパフォーマンスは保たれている点は評価できます。
日本での発売日や価格、日本語版の機能対応なども気になるところです。実機レビューでのバッテリー性能や耐久性がどうか、ガジェットファンとしてはチェックしておきたいモデルですね。