Apple は 2025年9月、3年ぶりとなる新モデル AirPods Pro 3 を正式発表しました。価格は従来と同じ 249ドル。予約は発表翌日から、出荷開始は 9月19日 からです。
🚀 主な強化ポイントと新機能
アクティブノイズキャンセリング(ANC)と音質
•新たなマルチポート音響アーキテクチャとフォーム注入型イヤーチップにより、ANCはAirPods Pro 2 の2倍、初代モデルの4倍のノイズ低減性能を実現。
•Adaptive EQ によって低音から高音までバランス良く音質をチューニング。高音部のクリアさ、ボーカルの透明感も向上。
フィット性と耐久性の改善
•約10,000件の耳型スキャンと 100,000 時間のユーザー調査に基づいて設計を見直し、イヤーカプセルを小型化。イヤーチップの外形も本体中心側に再配置し、装着安定性をアップ。
•新イヤーチップは 5 サイズ(XXS を含む)をラインナップし、より多様な耳形状に対応。さらに防塵防水等級は IP57。汗や水濡れへの耐性が強化された。
心拍センサーとワークアウト対応
•初めて心拍数を測定できる PPG(光電式容積脈波紋)センサーを内蔵。ワークアウト中の心拍数、消費カロリーなどを iPhone の Fitness アプリで追跡可能。
•最大 50種類以上のワークアウトモードをサポートし、Moveリングの達成や活動記録にも連携。
ライブ翻訳機能と AI 連携
•「Live Translation」機能が新搭載され、Apple Intelligence を通じて、リアルタイムで異なる言語間の会話を翻訳・文字起こしできるように。これにより、異言語間の対面コミュニケーションがよりスムーズに。
•ただし、このライブ翻訳機能は EU 内のユーザーには利用不可 という制限があるとの報告。
🔋 バッテリーと持続時間
•ANC 使用時で最大 8時間 の連続再生が可能(旧モデルより約 33% 向上)。
•透明モード(Transparency)使用時には 最大10時間 の再生。
•充電ケースを含めると 約24時間 のリスニング時間が可能。
⚠️ 注意点と制約
•バッテリーケース(充電ケース)は物理的サイズがやや大きくなっているが、重量は軽減されており、このあたりがバッテリー容量とのトレードオフになっている可能性あり。
•ライブ翻訳や心拍センサーなどの新機能はソフトウェアやファームウェアによるリージョン制限があるため、すべての国・地域で使えるわけではない。
✅ 総括
AirPods Pro 3 は、ただのマイナーチェンジではなく、多機能化と性能強化のバランスをしっかり取ったアップデートと呼べます。ノイズキャンセリング、フィット感、耐水性など聴覚体験の基盤を固めつつ、心拍測定や翻訳といった“聴く以外の価値”を追加。音楽愛好家・運動する人・旅が多い人など、多様なユーザーニーズを包括しようとしているモデルです。価格据え置きでの登場であることも追い風。
ただし、EUなど地域による制限が一部あるため、購入前に機能対応状況をチェックすることが肝心。実機レビューでの音質・装着感・実用性にも注目したいところです。