中国企業Zinwa Technologiesは、かつて人気を誇ったBlackBerry Classic(Q20)を、ハードウェアを刷新しつつAndroid化して復活させた「Zinwa Q25 Pro」を2025年8月に発表しました。懐かしい外観と物理キーボードはそのままに、現代のスマホ性能を取り入れたミックスモデルとして注目を集めています。

主要スペックとモダン化ポイント
•SoCはMediaTek Helio G99を搭載し、12GB RAM/最大256GB内蔵ストレージを備えて、大幅な性能向上を実現。
•バッテリーは約15%容量アップ、背面に50MPカメラ+前面8MPカメラを新搭載。
•充電および転送端子はUSB‑Cに刷新し、4G LTE対応も果たしています(5G非対応。

さらに、BlackBerryの象徴ともいえるタッチパッド(キャパシティブトラックパッド)も、Android環境下でも機能するよう調整されており、操作性は忠実に再現されました。OSはAndroid 13の軽量版を採用し、将来的なOSアップデートには公式には言及していません。 

価格と提供方式
•完成品としては約400米ドルで提供されますが、自分でClassicを改造したい人向けに約320〜300米ドルのDIYキットも販売中。
•初回の100台は8月下旬に発送予定、その後9月中旬を目処に量産を開始する意向です。 

レトロフューチャー的魅力と背景状況
このプロジェクトは、物理キーボードの使用体験を今も愛するファンと、近代的スペックへのアップグレードを求めるユーザーの橋渡しとも言えます。TikTokやSNSでは、**「スマホ依存を断つためにレトロな携帯に戻る」**といったトレンドから、BlackBerry Classicが再び注目を浴びています。 
Zinwaは、この成功次第で**BlackBerry Passport(K25)やKEYone(P26)**のAndroidリバイバルも検討中だとしています。 

総評:「懐かしさ×新しい体験」の実験台
Zinwa Q25 Proは、BlackBerry Classicのデザインと操作性の魅力を守りつつ、現代のスペックやAndroid体験を融合したガジェットです。市場的にはニッチな位置にある一方、物理キーボードの使い心地を大切にするユーザーには強く訴える製品であり、**“ガジェットとしての実験”**が成功すれば、他モデルへの展開や新たな市場の芽生えも期待できます。