中国のEV大手 BYD が、ミドルサイズの新型電気セダン「Seal 07 EV」を投入する準備を進めていることが、中国工業情報化部(MIIT)の登録情報から明らかになった。今回公表されたデータによると、同モデルは最大出力240kWの電気モーターを搭載し、さらに車体上部にはLiDARセンサーを備える点が特徴だ。LiDARは一般的に高度な運転支援システム(ADAS)に用いられる技術で、レーザーによる高精度な距離・形状認識を可能にする。今回の搭載により、BYDは今後、より先進的な自動運転支援機能の実装を視野に入れているとみられる。

デザイン面では、BYDが近年展開する「Ocean Aesthetics」デザイン言語を採用。フロントはEVらしいクローズドグリルにシャープなヘッドライト、そして3分割のエアインテークが組み合わされ、未来的かつ洗練された印象を与える。リアにはフルワイドのライトバーとクローム加飾が施され、スタイリッシュなシルエットを際立たせている。

ボディサイズは全長4,995mm、全幅1,910mm、全高1,495mm、ホイールベースは2,900mmと、すでに販売されているハイブリッド版 Seal 07 に近いが、電気モデルはややワイドな設計となっている。パワートレインには南京工場製のTZ200XYATモーターを採用し、バッテリーは鄭州弗迪電池(Zhengzhou Fudi Battery)製のリン酸鉄リチウム(LFP)を搭載する。ただし現時点ではバッテリー容量や走行可能距離など、詳細な性能データは公表されていない。
価格についても未発表だが、参考として9月に発売されたハイブリッドモデル「Seal 07 DM-i」は18,000〜23,000ユーロ(約20万〜26万円台)で販売されていることから、EV版も同価格帯に収まる可能性がある。
BYDの急速なEVラインアップ拡充を象徴するこの新型モデルは、デザイン性、パワー、先進安全技術のバランスを重視した1台として、今後の正式発表に注目が集まっている。



















