皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。
第52回目は、最先端AI技術と確かな研究実績で、多岐にわたるESGインパクトの「見える化」を可能にし、B-DASH CAMP 2024 FUKUOKAピッチコンテスト準優勝に輝いた株式会社aiESG(アイエスジー)最高経営責任者 関 大吉さんにお話を伺いました。

aiESGとは?


世の中のために何かをしよう!というアカデミア集団が集まった九州大学発のAIソーシャルスタートアップです。
代表の馬奈木氏がリードする研究室は、日本で一番長くESG関連のリサーチと論文を発表し続けており、論文の引用数もかなり多く、データ分析が強くAI開発もできるメンバーがそろっているのも大きな特徴です。その研究室を母体としてスタートしたaiESGのビジョンは「幸せが連鎖し、しわ寄せのない社会を。」です。

たとえば、安い価格で人を採用して、劣悪な環境で労働させて、そういった所でつくられたものが、世界中に製品やブランドとして売られています。
これが資本主義の現実なのですが、「幸せのしわ寄せ」が起きている問題もしっかりと見える化させたく、人権についての指標もデータをあつめてAIで解析しています。
環境負荷、人権負荷といったものを約3,200くらいの指標を用いて「見える化」させるのがaiESGの強みです。


aiESGが提供するAI クラウドソフトウェア「aiESG Flow」

aiESGの主要なサービスは主に二つあります。一つは「ESG評価・分析とコンサルティング」、もう一つは「aiESG Flow」というサプライチェーンを最上流から末端まで分析し、環境負荷や人権負荷を管理するAIクラウドソフトウェアです。
現状、ESGコンサルティングは我々のビジネスの大きな割合を占めており、様々な企業様からの相談に合わせた形でソリューションを提供しております。
今後力を入れていきたいのは「aiESG Flow」というESG評価・改善の社内自走化を支える世界初のAIクラウドサービスです。

技術的な特徴は、ビッグデータと3,2000以上の関連指標を学習させたAIによってサプライチェーンを上流から末端まで遡れることで、各企業が製品制作やサービス提供において、ESG評価・改善の「社内自走化」を支えることが可能な点です。これを実現するために、マクロ経済学の知識を応用してサプライチェーンのモデルを作り、世界各国の貿易統計やサプライチェーンデータを当てはめています。


画面はデモ画面

例えば、いま画面上には「梅おにぎり」という商品が出ていますが、こういった商品が作られているサプライチェーンの情報を遡って、上流工程や下流工程において、人権負荷や環境負荷がどれくらいなのか?を分析して表示させることができます。

このようなサプライチェーンにおけるESGスコアをを算出するには、膨大なビッグデータと3,200もの指標、さらにマクロ経済学の知識を駆使しています。サプライチェーンのモデルを作って、そこに世界各国の貿易統計を当てはめて、そこで最良推定といいますか、最適な形を採用します。GDPといった情報をもとに検算をして、最も確からしい最良なアウトプットを出しています。
現在、ベータ版のaiESG Flowユーザーを募集しており、2025年4月頃に正式版をリリース予定です。

また、シリーズAラウンドの資金調達が完了し、約5億円を調達しました。この資金を使って、ESGコンサルティング事業の拡大やaiESG Flowの開発・拡販を進める予定です。
さらに今後はグローバル展開も計画しており、まずはアジア市場から始める予定です。




「幸せが連鎖し、しわ寄せのない社会を作る。」
株式会社aiESG(アイエスジー)
最高経営責任者 関 大吉

https://aiesg.co.jp/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

ビジネスプロデューサー/パーソナリティ/モデレータ
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