IFA 2024でサムスンは、AIを日常のテクノロジーに取り入れる取り組みを示す2つの新しいGalaxy Book PCを発表しました。Intelとの共同開発によるGalaxy Book5 Pro 360は、Intel Core Ultra Series 2プロセッサを搭載し、AI駆動の生産性、クロスデバイス体験、そして長いバッテリー寿命を実現しています。Galaxy AIによってパーソナライズされたユーザー体験を提供し、高品質なグラフィックスとディスプレイを備えているため、仕事とエンターテインメントの両方に最適です。
このノートパソコンは、前作から引き継いだいくつかの特徴を持ち、タブレットとしても使えるコンバーチブルデザイン、タッチスクリーン、そして書いたり描いたりする際に便利なSペンのサポートが含まれています。Sペンは標準で箱に含まれています。
新しい第2世代Intel Core Ultra 5およびCore Ultra 7プロセッサによって駆動されるGalaxy Book 5 Pro 360は、最大48TOPSのAI処理能力を提供します。これにより、オペレーティングシステム内で高度なAI機能をサポートするCopilot+機能の統合が可能となります。これらの機能には、ビデオ通話中の背景ぼかしやフィルター適用を可能にするStudio Effects、PaintのCocreatorへのアクセス、そしてビデオや通話中のリアルタイム字幕翻訳が含まれます。
さらに、「Circle to Search」機能が導入され、ユーザーは画面上で検索したいアイテムを円で囲むだけで簡単に見つけることができるようになりました。この機能はもともとGalaxy S24シリーズのスマートフォンで導入されていましたが、現在ではSamsungのCopilot+ PCでも利用可能です。
また、Samsungは15インチのGalaxy Book4 Edgeの発売により、Armベースのノートパソコンのラインナップを拡充しています。この手頃な価格のデバイスはCopilot+とミッドレンジのハードウェアを備え、Windows on Armを普及させることを目指しています。
このラップトップは15.6インチのフルHDディスプレイを搭載しており、60Hzのリフレッシュレートと300ニットの明るさを持っていますが、ディスプレイの技術についてはまだ特定されていません。また、厚いベゼルにフルHD録画が可能な2MPのウェブカメラが内蔵されています。キーボードにはコンパクトな数字キーがあり、生産性を高めるほか、Windows 11に搭載されているAIチャットボット「Copilot」用の専用ショートカットキーも備えています。
Galaxy Book 4 Edgeは、QualcommのSnapdragon X Plusプロセッサによって駆動されており、新しい8コアCPUオプションの一つです。おそらく「X1P-46-100」または「X1P-42-100」バリアントであると考えられます。また、AI機能向けに45 TOPSの計算能力を持つニューラルプロセッシングユニット（NPU）も搭載しており、MicrosoftのPaint内でのCocreatorによるテキストからの画像生成、Windows Studio Effects、Live CaptionsなどのAI機能をサポートしています。
ユーザーはLink to Windowsを使ってGalaxyスマートフォンをPCに接続することで、Galaxy AI対応デバイスを所有している場合、Simultaneous Translation、Photo Assistant、GoogleのCircle to Searchといった人気のGalaxy AI機能にアクセスすることが可能です。
このノートパソコンは、16GBのRAMと、256GBまたは512GBのSSDストレージのオプションがあります。また、2つのマイクとDolby Atmos対応の2つのスピーカーを備えており、優れたオーディオ体験を提供します。
Galaxy Book 4 Edgeは、61.2Whのバッテリーで駆動し、65WのUSB-C充電に対応しています。接続オプションには、USB-C、USB-A 3.2、HDMI 2.1、メモリーカードリーダー、そしてヘッドフォンジャックが含まれています。
発売と価格情報 Galaxy Book 5 Pro 360は、今週の水曜日（4日）からカナダ、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカなどの国で予約受付が開始され、価格は£1,799（約$2,371）からとなります。
一方、15インチのGalaxy Book 4 Edgeは、2024年10月に韓国、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどの市場で発売される予定ですが、推奨価格はまだ発表されていません。
