Sonyは、ポータブルゲームガジェットである「PlayStation Portal」を今年後半にリリースする準備を進めています。このハンディーデバイスを使用することで、60fpsで動作する1080p解像度の8インLCDチスクリーンを使って、ユーザーはWi-Fi経由でお気に入りのPS5ゲームをストリーミングすることが出来るようになります。
Sony interactive Entertanmentのプラットフォームエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデントを務める西野秀明氏によると、PlayStation PortalはWi−Fi経由でPS5とワイヤレスで同期するため、PS5で途中まで進めたゲームでも、外出先であっても、PS5に保存されているゲームの世界に飛び込み、DualSenseコントローラーを使ってプレイすることが出来ます。
PlayStation Portalのコントローラーは、PS5のDualSenseコントローラーと驚くほど似ており、アダプティブトリガーと触覚フィードバックを備え、おそらく通常のDualSenseコントローラーを使用するのと同様のエクスペリエンスをユーザーに提供します。
このガジェットはメディアの再生にも使用出来ますが、全てWi-Fi接続に依存していることを覚えておくことが重要です。つまり、どうやら「ローカルファイルの視聴」という可能性は全く無いようです。
Wi-Fi接続は必須
その素晴らしさとは裏腹に、このデバイスは、Sonyが予定しているPS5ゲーム向けのクラウドストリーミングサービスには対応していないようです。簡単に言うと、PlayStation Portalは、PS5に既にインストールされているPS5用ゲームを持ち運び用のデバイスにストリーミングして、外出先でゲームを楽しむというコンセプトを基に設計されています。少なくとも5MbpsのWi-Fi通信が必要ですが、Sonyはよりよい体験のためには15Mbpsの速度を推奨しています。
IGNがこのコンソールで行った簡単なテストでは、目立った遅延は報告されませんでした。Wi-Fi経由でのゲームストリーミングは不安定な場合があるため、これは非常に重要なポイントです。
Bluetoothには非対応?
オーディオに関しては、PlayStation PortalはBluetoothに対応していないため、ワイヤレスヘッドフォンやSonyのPulse 3Dヘッドセットは使用出来ません。代わりに、ワイヤレス技術「PlayStation Link」を採用し、低遅延と高品質のオーディオを約束します。Sonyは、PlayStation Link対応のワイヤレスヘッドセットとワイヤレスイヤフォンも同時に発売する予定です。
この新しいオーディオデバイスは、USBアダプターを介してPS5に接続することが出来ます。PS5 “Slim”が開発中であるという噂を考慮すると、PlayStation Linkが将来のPS5シリーズで標準機能になる可能性があります。サードパーティ製のデバイスも、この規格に参入する可能性があります。有線オーディオファンは、PlayStation Portalの3.5mmヘッドフォンジャックを高く評価しています。
PlayStation Portalのバッテリー寿命の詳細はまだ謎ですが、SonyはDualSense Controllerの7〜9時間に匹敵する電池持ちを目指しています。
販売状況と価格
以前は”Project Q”として知られていたPlayStation Portalの正式な発売日はまだ分かっていませんが、噂によると11月にリリースされる可能性があり、価格は現時点で199.99ドルと言われています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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