オークションで予想外に19万ドル(約2600万円)という驚異的な値が付いた初代iPhoneのニュースによって、最近のハイテク業界の話題に火が付きました。
その個体は新品未開封の初代iPhone(4GB RAM)で、2007年の発売当初の販売価格は499ドルでした。しかし、2023年現在、一番安いモデルでもその価格は700ドルまで高騰しています。オークションを開催するLCG Auctionは、特に過去1年間で初代iPhoneの需要と価格が著しく上昇したことを指摘しています。
LCGオークションの創始者であるMark Montero氏は、今回の19万ドルでの落札は、未開封の初代iPhoneが過去1年間に高額で落札されたケースの3例目であると明かしました。2022年10月には8GBモデルが39,340ドルで、2023年2月には別の8GBモデルが63,356ドルという驚異的な値でそれぞれ落札されています。
4GBモデルは更に希少
今回のiPhoneに対する並外れた関心を高めたのは、その希少性と独自性でした。一般的に出てくる8GBモデルとは異なり、このiPhoneは4GBモデルで、発売からわずか2ヶ月で製造中止になったものになります。4GBモデルの希少性は、第1世代のiPhoneとしての地位と相まって、その並外れた価値に大きく貢献しました。
Montero氏は、ヴィンテージのおもちゃやガジェット等、過去の象徴的なアイテムや思い出の品を熱心に求めるコレクターの増加傾向が見られることに気付きました。ノスタルジーという要素と、発売当初は収集品として意図されていなかった超レアなアイテムを入手するという魅力により、そういった品々の価格は高騰しています。
コレクションに関する重要事項
収集品に関しては、愛好家にとって商品の状態が最も重要になります。工場で密封され、未開封の商品は非常に人気があり、開封済みの商品よりもかなり高い価格で取引されます。コレクターは、初代iPhoneのような、有名で画期的なアイテムに特に惹かれます。初代iPhoneは、発売当時、貴重な所有物として保管するのではなく、日常使いのために作られていました。
将来を見据えて、Montero氏は、未開封のポップカルチャーアイテムが引き続き有利な投資となるだろうと予測しています。ヴィンテージのiPhone、トランスフォーマーの当時のおもちゃ、GIジョーのアクションフィギュア、スター・ウォーズのグッズ等、これらのアイテムは特に35〜65歳の年齢層の共感を呼びます。これらの芸術品が新品同様の未開封の状態で出てくることで、世界中のコレクターにとってより魅力的なものとなります。
貴重な資産
結論として、先日の19万ドルで落札された初代iPhoneは、特に工場で出荷された状態で保存された過去のアイコニックで珍しいアイテムを熱心に求めるコレクターの増加傾向を示しています。
懐かしさと希少性が価格を押し上げているため、ヴィンテージのガジェットやおもちゃは世界中のコレクターにとって貴重な資産へと変わっています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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