先週開催されたGoogle I/O 2023の中で、Pixel 7aとは別に、Googleは同社初の折りたたみスマートフォンである「Pixel Fold」を発表しました。数多くのリークや噂がありましたが、このデバイスの詳細が最終的に明らかになり、SamsungのGalaxy Z Fold 4のライバルとなる高性能ハードウェアや機能を備えていることが紹介されました(Samsungの折りたたみ式デバイスのレビューはこちらの記事をご覧下さい)。
Pixel Foldは内部スクリーンの開閉を可能にする耐久性のあるヒンジを備え、ベゼルにはフロントカメラも収容されています。このスマートフォンは、トリプルカメラ構成や金属製の側面仕上げなど、Pixel 7 Proに似たデザインを採用しています。
7.6インチのメインディスプレイは画面比率6:5のFHD+解像度(2208×1840)で、リフレッシュレート120HzのOLEDテクノロジーを備えています。ディスプレイのピーク輝度は1400ニト、コントラスト比は1,000,000:1に達します。
スマートフォンを閉じると、FHD+解像度(2092×1080)でリフレッシュレート120Hzの5.8インチ カバーディスプレイが表示されます。このパネルは、ガラスの損傷に対する耐性を高める技術である「Gorilla Glass Victus」によって保護されています。
スマートフォンのヒンジはGoogleによって設計されたもので、2軸アルミニウム合金構造を特徴としており、耐久性が向上しています。同社はこれを「折りたたみ式スマートフォンの中で最も耐久性のあるヒンジ」だと説明しています。
Google初の折りたたみ式スマートフォンの主な特徴の1つは、写真撮影におけるブランドの評判を維持することを目指した高度なカメラシステムです。背面カメラのセットアップには、48MPメインレンズ、10.8MP広角レンズ、5倍光学ズーム付き10.8MP望遠レンズが含まれています。
内側のディスプレイの端にあるフロントカメラの解像度は8MPで、外側のディスプレイには9.5MPセンサーが搭載されています。Pixel FoldはGoogle Meetでのビデオ通話専用の機能を備えており、スマートフォンを90度の角度で折りたたむと画面を素早く切り替えることができます。
このデバイスは、Cortex-X1(2.85GHz) x 2コア、Coretex-A78(2.35GHz) x 2コア、Cortex-A55 x 4コアを備えたGoogle独自のカスタムプラットフォーム「Tensor G2」を搭載しています。また、Mali-G710 MP07 GPUと第2世代TPU Edgeも備えており、最適化されたAIベースのタスクを実現します。
スムーズなマルチタスクを確かなものにするために、Pixel Foldには12GBのLPDDR5 RAMと256GBまたは512GBのストレージオプションが用意されています。また、30Wの急速充電に対応した4,821mAhのバッテリーを内蔵しています。このデバイスには、同社のオペレーティングシステムの次期バージョンであるAndroid 14がプリインストールされます。
他の折りたたみ式スマートフォン(水平方向)と同様に、Pixel Foldはマルチタスクワークフローを最適化する画面分割モードを提供し、素早いファイル転送やその他の機能を可能にします。
仕様
- 7.6インチ、FHD+解像度のOLEDメインディスプレイ
リフレッシュレート 120Hz - 5.8インチ、FHD+解像度のOLEDカバーディスプレイ
パンチホール、リフレッシュレート 120Hz - Google Tensor G2 プロセッサ
- 12GB RAM
- 256/512GB ストレージ
- セルフィーカメラ x 2
8MP セルフィーカメラ(内側)
9.5MP セルフィーカメラ(外側) - 背面トリプルカメラ:
48 MP メインセンサー
10.8 MP ウルトラワイドセンサー
10.8 MP 望遠レンズ(5倍光学ズーム) - 5G接続、Bluetooth 5.3、指紋リーダー
- IPX8認証
- 4,821mAhバッテリー(30W 急速充電対応)
- Android 14
価格と販売状況
Google Pixel Foldは、日本では6月20日から予約が開始され、7月中旬に発売予定となっており、本体カラーオプションは、ObsidianとPorcelainの2色から選択可能です。また、価格は256GBモデルが253,000円となっています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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