AppleがMac Studioを発表した時、”UltraFusion”と呼ばれる技術でM1 Maxを連結した「M1 Ultra」というM1チップセットの新バージョンも併せて発表されました。同社は、そのチップセットの性能について大きく宣伝していました。
実際プレゼンテーション中には、M1 Ultraのグラフィック性能が、現在”最高性能の専用GPU”であるNVIDIAのRTX 3090と同等かそれ以上であることを示す恣意的なグラフを披露していました。しかし、The Vergeのレビューやテストによると、それほどの性能は発揮できていないようです。
M1 Ultraを搭載したMac Studioを複数のベンチマークやアプリケーションでテストしたところ、M1 Ultraのグラフィック性能はRTX 3090には及ばないようだということが判明したようです。それは、誤差の範囲内と言えるほどの距離にすら到達していません。例えば、Geekbench 5では、RTX 3090のスコアが215,034だったのに対して、M1 Ultraの結果は83,121に留まっています。
ゲーム「Shadow of the Tomb Raider」のテストでは、1080pの解像度でRTX 3090は108 fpsを記録していたのに対して、M1 Ultraは108 fpsしか出ていませんでした。これは、M1 Ultraの性能が低いということではなく、少なくともCPU性能に関して言えば、より高価なIntelベースのMac Proよりも高い性能を発揮していることを示すベンチマーク結果が以前リークされていました。
ただ、M1 UltraはApple製チップセットの中で現在最も高性能なものですが、新製品であるMac Studioの購入を検討していた人は、再考する必要があるかもしれません。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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